年末、名古屋の全日本選手権、大阪のメダリスト・オン・アイスから、あいだを置かずに長野・ビックハットで開催された、このほどの「ジャパン・スーパーチャレンジ」。
出場選手は年末、自宅に帰れたんですかね。名古屋、関西方面の方は、いちどは実家に顔出せたと思うけど。千葉の武田奈也選手とか、岡山の高橋大輔選手とか、このイベントが終わってからようやく実家に帰れるのかもしれません。
今回のエキシビジョンマッチは、正式な試合ではないにも関わらず、日本スケート協会会長の橋本聖子議員も出席するなど、スケート協会の肝煎感があったり。
トップ選手の演技を見る機会が増えるのは、ファンとしては喜ばしい限りなのですが、アジア大会、ユニバーシアード、四大陸、世界選手権など、ここからは大大会が立て続きますし、練習も大変だと思います。大人の事情で、選手がろくに休息が取れないのだとすると、ちょっと心配かも……。
まあ、大会前の度胸試しに、エキシビジョン大会を使うという考え方もアリかな。荒川静香さんも、若い選手には、本番さながらのプレッシャーをかけた練習を積むことも必要だと言ってらっしゃいましたしね。
ぐちゃぐちゃ書きましたが、大会の趣向そのものはとても面白く、灰原も楽しく放映を拝見しました。全選手の演技が放映されたわけではなかったみたいなのが残念ですが……放映のあった選手の演技について、ちょろちょろっと感想を書きますね。



・小塚崇彦選手
さんざん「いつも同じデザインの衣装だ」と、灰原に腐されてきた(すいません…いや、似合うデザインではあるんだけど、あんまりいつも同じだから)小塚選手。今回は、いつものスタンドカラーとは違う、ドレスシャツタイプの衣装で登場です!
素晴らしくクリアなスケーティング技術を持ちながらも、表現点がいまいち伸びてこない小塚選手。彼は、ちょっとはにかみ屋さんすぎるのかな? 今回の演技を見ていて、そんな感じがしました。
先を走る高橋先輩や織田先輩との最大の差は、技術的なものだけではなくて、いかにリンクの上で恥ずかしがらずに自分の個性を出せるかどうか、なんじゃないかなあ。高橋選手も織田選手も、素顔はけっこう恥ずかしがりやさんですが、演技に入ると、ものすごくアピールしてきますよね。
まだセブンティーン、思春期まっさかりの小塚選手が、ナルシズムと折り合いがつかないのは当然のことです。女の子は誰でも、比較的低年齢から「自分をいかにかわいく見せるか」という訓練を積まざるをえないところがありますが、男の子はそういう訓練とは無縁に生きようと思えばできちゃうからな。
今後、大人になるにつけ、自己表現と向き合った小塚選手から、どのような演技が生まれてくるのか、楽しみです。


・中庭健介選手
音楽はロミオとジュリエット。今期ブライアン・ジュベール選手の競技用プログラムにも使われている、プロコフィエフのバレエ音楽版ではなく、レオナルド・ディカプリオとクレア・デーンズ主演の映画「ロミオ&ジュリエット」のBGMを使ったプログラムですね。
シェイクスピアの古典としての叙情性を表現したジュベール選手の「ロミオ」とは違い、中庭選手の「ロミオ」は、拳銃とタバコという小道具を上手に使い、大人になりきれない少年の甘さと、それゆえに起きた悲劇を、胸に迫る演技で表現していたと思います。すごく良かったです。
ところで、ゲストの国分太一さんも言ってましたが、タバコの煙、どうやって出したのか、とっても気になりました。


・織田信成選手
おお! これが伝説のパジャマエキシビですね。ぎゃああ、かわいいーーー!!!
オープニング、鶏の鬨の声とともに、寝グセだらけの頭、パジャマ姿で、大あくびして演技を始めた瞬間に、観客をハートをがっちりキャッチした織田選手、競技用衣装よりはるかに空気抵抗の多いであろうフツーのパジャマで、トリプルアクセルだの、トリプルルッツ+ダブルループだの、トリプルフリップだの、競技用プログラムもかくやのジャンプを披露。ジャンプするたんびに、パジャマがめくりあがって、おなかが丸出しになっちゃうのもご愛嬌。いっしょに見ていた灰原母は、「ノブくん、あんなにおなか出してたら、冷えちゃうんじゃないかしら」と本気で心配していました。ほんとに、子どもみたいにかわいかった。
ジャンプやスピンなど、点数に直結する技術だけでなく、上体の動きや、ちょっとした止めのポーズなど、織田選手は、ほんとうにいかに観客に「魅せる」か、というコツを、心得ていると思います。
なんかねえ、かわいいんですよねえ。多分、「華」があるっていうんだろうな。このかわいさが、織田選手のとてつもない武器ですね。


・高橋大輔選手
くだけた雰囲気の織田選手の演技とはうって変わって、ガチンコ演技の雰囲気も漂った高橋大輔選手「ムーランルージュ~ロクサーヌ~」。赤と黒のシースルーの衣装も、見慣れてきましたね。エキシビジョンにも関わらずキレキレのジャンプとステップで観客に猛アピールです。
鋭い表情での演技中、放送席の本田コーチと目が合って「えへっ」と笑ったのが、あどけなくて可愛かったですね。ずいぶんコーチに懐いてるなあ、あんなふうに懐かれたらコーチもうれしかろうなあ、と思ってしまった。
演技後のインタビューで、なんか、クワドフリップを練習していると言ってたような気がするんだけど、灰原聞き違いかなあ。4Fって、たしか、まだ世界で誰も成功していませんよね。本田コーチが選手時代に、練習で降りていたというのは聞いたことあるけど。
もし高橋選手が、基礎点10.50の4Fをクリアに降りられるようになったら、本気で五輪のメダルが近いかも。
1種類以上の4回転を跳ぶのは、たぶん、いまの現役では、フランスのジュベール選手だけだと思う。サンデュ選手も跳べたかな。その彼らにしても、跳ぶのは4Tと基礎点9.5の4Sです。まあ、ジュベール選手には、さらに4T+3Tという必殺コンボもあるんですけどね。
コーチ陣は、本気で高橋選手に、バンクーバーで金メダルを獲らせる気なんだと。なんだか改めて感じたインタビューでした。特訓されてるんだね高橋くん……が、頑張ってね。



長くなりましたので、例によって分割します。
つづきは「ジャパン・スーパーチャレンジ感想・その2」でどうぞ。




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