おととい(昨日?)CX系『すぽると』に、太田由希奈選手の特集が放映されていました。
ミニコーナーかと思ったらけっこう長くて、うれしかったです。久々に動く姿を見て、やっぱり太田選手のスケートは好きだなーと思いました。
リンクに立っている太田選手の姿って、不思議と、輪郭がやさしいというか、紗もかかっていないのに、光がやわらかい感じがするのです。腕や足の表現が巧みで、繊細だから、かもしれないけど……それ以上に、ご本人の性格のやわらかさによるものかなって思いました。もちろんトップアスリートだから、負けず嫌いではあろうかと思うのですが、スケートについて語る表情からは、たんに勝ち負けだけではない欲求というか、真摯で敬虔な、表現への祈り、みたいなものが、感じられるのです。
先月だったかな? MSN毎日インタラクティブ(http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/spodol/graph/014/
)に掲載された太田由希奈選手のインタビューに、灰原は、ちょっと感じ入るところがありました。
足を故障し、競技引退を念頭においてアメリカに渡った太田由希奈選手が、アメリカで教えを受けた金コーチと出会ったときのことです。コーチは、出会ったばかりの太田選手に問います。
「由希奈は、ジャンプが苦手なの?」
太田選手は「小学生のころはむしろ得意でした。ジャンプができてきたから、つぎは表現力を磨こうと思ったのです」とこたえ、自分で「あっ」と思います。
太田選手の足の故障は、苦手のジャンプを克服しようと、激しい練習を続けたがゆえに発生したものでした。芸術性を賞賛され、表現力の太田由希奈と呼ばれ、技術より表現を賞賛され続けた結果、太田選手は「自分はジャンプは苦手なんだ」と思い込むようになっていたのです。しかし、そのすべては、他者の評価に気をとられすぎたための自己暗示だったんだと、太田選手は気がついた。
こういうことって、よくあると思います。賞められるのは誰しもうれしいものですが、賞められるからこそ、不安になることもある。自分の賞められない部分について、不足があるような気がしてしまう。
自分にはあそこが足りないんじゃないか、ここが足りないんじゃないかって、あがいてあがいて、ドツボにはまっちゃうこと、灰原にもあります。
だけど、わりとそれ、思い込みなんだよな。
結構、ほんとうには、そこ、苦手なところじゃなかったりするんだよな。
苦手だ苦手だって思っているうちに、ほんとに苦手になって、ますますそこに穴が開いていると思うようになる。でも、じつは、そこに穴を掘っているのは自分なのです。
……自己暗示だったんだ。
自分の心に自分のシャベルで掘った穴なら、同じシャベルで埋め戻すこともできるはずです。
そう思ったら、なんだかいろんなことが腑に落ちて、パーっと目の前が、明るくなった気がしました。
自分よりずっと年下の太田由希奈選手の言葉に、励まされた灰原なのでした。
太田選手は、来週の全日本選手権に出場します。
2年のブランクの末、シード権を失って、地方大会から勝ちあがってきて、ついに全国の舞台に帰ってきます。
そのしなやかで清い心を、体現したような太田由希奈選手のスケート。見るのがほんとうに楽しみです。
女神幻想ダイナスティア
は乙女のためのコミュニケーション重視のMMOオンラインゲーム。
争いのない世界にあなたも遊びに来てね。
今なら無料で遊べます!
※乙女なショッピングモール「乙女のおかいもの」でもうきうき情報紹介中!
※メルマガ「ダイナスティア情報局」登録はこちらから!