i-Podの新しい機種が発表されたそうですね。
なんどこんどの機種では、映画など映像コンテンツの配信までできるそうです。すごい。
灰原が子どものころ、『ふしぎなかぎばあさん』という児童文学がとても好きでした。その、シリーズ一作目に、かぎばあさんが語る「テレビの好きな王さま」という、劇中劇? 話中話? が、あるのですが、それはテレビが大好きなあまり、いつでもテレビを見られるテレビめがねを発明させて、始終かけている困った王さまのお話でした。
児童文学でテレビの見すぎが推奨されるわけはなく、テレビばっかり見ていた王さまにはしっぺ返しが訪れるのですが……。
しょっちゅうテレビを見ていて親に怒られていた、テレビ好きの子どもだった灰原は、王さまのお話から教訓を得ることなく(すみません)、テレビめがねのアイデアに夢中になりました。
欲しかったなあ、テレビめがね!
当時小学生低学年ながら、灰原はすでに眼鏡っこでしたので、折り紙かなにかにテレビっぽい絵を描いたものを眼鏡にはりつけて、『テレビめがね』をかけているかのような気分にひたりました。
……すぐやめましたけどね(眼鏡に折り紙はっちゃうと前が見えない)。


さて、i-Pod、日本で映像配信されるのはまだ先の話だそうで、気が早いのですが、私だったら中に入れて持ち歩きたい映画、あるいはドラマはなんだろうと、ちょっと考えてみました。
まず、1本目
『グーニーズ』。
シンディ・ローパーの主題歌が耳によみがえる。大好きなんです『グーニーズ』。子ども向けの冒険アクション映画なんですけど、映画の中に出てくる少年少女たちのもどかしい恋愛模様も、親子の情愛も、切ない友情も、すべてにグッときます。とくにキー・ホイ・クワンが演じた発明少年が好きでした。
灰原はむかし、ヘコむことがあると、『グーニーズ』をレンタル屋さんに借りに行きました。ストーリーはとっくに憶えてるんですけど、冒頭、キー・ホイ・クワンが作ったわけのわからないカラクリ細工でいっぱいの子どもたちの隠れ家が出てくるシーンを見ただけで、なんだか元気になれるのでした。
おつぎ2本目
『スピード』
ストーリーは言わずとしれたノンストップアクション。大ラスの、ほんとうの肉体的なアクションも面白いんですけど、バスが空港に入るまえまでのハラハラドキドキ感がたまりません。ああっ、乳母車が! みたいなところが。
寝不足で出かけなきゃいけないときとか、行きの電車でクライマックスだけ見るといいかもしれないですね(時間的に全部は見きれないでしょうから)。ハラハラ、ドキドキ、アレドナリンが出て、眠気が吹っ飛ぶかも。
もう一声!で3本目
『ハネムーン・イン・ベガス』
主演はニコラス・ケイジ。新婚旅行でベガスにきた男が、カジノで大損し、借金のカタに奥さんをお金持ちの男に貸す約束をする。奥さんは男に愛想をつかす。後悔した男は、奥さんを取り戻すために奔走する……というストーリーの、ノンストップコメディです。出てくる人すべてが情けなく、つぎつぎとおかしな失敗をしでかし、失敗が失敗を呼んで、事態はどんどん馬鹿げていくのです。
クライマックスシーンは、神々しいまでの不条理な笑いと感動に満ちています。呆然とするほど馬鹿馬鹿しく、それなのに心の底から泣けるのです。
最近、近所のレンタル屋さんからVHSがなくなりました。残念ながらこの作品はDVD化されていないようで、借りられなくなってしまいました。悲しい。どうにかしてVHSを手に入れたいと思っています。


こうして好きな映画を選んでみると、どうやら灰原は基本的に『笑って笑って泣いて』系のコメディ映画が好きみたいです。『スピード』はちょっと毛色が違いますけど。
だけど、よく考えたらi-Podで持ち歩くのに、コメディは向きませんね。電車とかで見たら、笑いをこらえるのが大変ですもの。
腹筋を鍛えるためには良いのかしら。