「 んじゃ、罰ゲームね 」


「 うん… 」


「 大人しくしててね 」


その言葉にコクリとうなずく。


なんだ、それだけでいいのかと思った。


「 むふぅ。 」


「 なにその声。可愛い!! 」


目をきらきらさせながら蓮は僕にそういった。


「 うぅ…れんがちゅーするからでしょ 」


「 でも、可愛い声の出し方は教えてないよ。 」


「 可愛くないし 」


むぅっと頬を膨らませる。


「 それがかわいいんだって!! 」


そういって舌をねじりこませてくる。


「 くるし… 」


「 もうちょい我慢して 」


「 ぷはぁ。 はぁっはぁっ 」


そういえばどうして蓮はこんなことするんだろう。


嫌じゃないから拒まないけど…


罰ゲームになってないような気がする。

んま、そういっちゃうと他の事させられそうだから言わない。


そんなこと考えてるうちに蓮に押し倒された。


心臓がバクバクなってる。


「 蓮? 」


「 なぁに? 」


こうして見ると綺麗な顔してるなぁ。


「 他の子とも、こんなことやって、るの?── 」


なに聞いてるんだ、僕は。


馬鹿じゃないの…と後悔しても後の祭り。


「 やってたら、どうする? 」


ニヤニヤしながら蓮が聞いてくる。

なにその意地悪質問。てか、そういうってことはやってるのかなぁ。


「 別に。少し気になっただけだし。蓮が誰とこんなことやってようが


  僕には関係ないから。 」


そういいつつも他の人とやってたと思うと少し胸が痛む自分がいた。


「 そうだよね、うん。 」


あれ、元気がないように見えるのは僕だけだろうか。


そしてギュッとだきしめられる。


いつもと違う感じがした。

いつもは少しだけドキドキするだけなのに


今日はすごくドキドキしている。


ギュゥッと抱きつき返してみる。


「 愛斗、どしたぁ?いつもはボーッとしてるのに。 」


「 なんでもないよ/// 」


「 ふーん 」


テレてるのばれてないかな。


「 愛斗、聞いてほしい話があるんだけど。 」



「 なぁに? 」


「 お前のことが好き、おかしいぐらいに好き 」


「 っ/// 」


「 答えはちゃんとだしてね。同情とかいらないから。

  振るなら振ってね。それじゃ。 」


パッと手を離され、ガグリとその場に崩れこむ。


「 … 」


僕は 好き 何だろうか───









 愛斗視点



「 今日のお題はね───────── 」


「 無理、できない 」


渡された紙を見て、そう言う。


「 まだ始まってないぞ? 」


「 だって勝負の結果目に浮かんでる 」


そうなのだ。今日のお題は漢字の書き取り。


国語だけは本当に苦手なのだ。できるはずがない。


「 さっ、学校に行こうか。 」


「 うん。 」


気を取り直して学校に行く。もう勝負は目に見えてるから


どんな罰ゲームなのかが知りたい。



■□■□■□■□


放課後になり僕はほとんど使われてない資料室に行った。


埃が多く、天井にはくもの巣がいくつもあった。


「 げほっげほっ。こんなところでやる必要があるの? 」


「 あぁ。ちょっとな。 」


蓮は何を考えているのだろう。


「 これ、やってみ。 」


そういわれて手渡されたものを見ると、テスト用紙みたいなのに

ひらがながずらりと並んでいた。


「 なにこれ 」


咄嗟にそういうと、それが書き取りのテストねといってカリカリと

鉛筆で書く音がする。


「 綺麗な字。 」


僕とは大違いだ。


「 こらー、カンニングしない!! 」


蓮の言葉で、気がつく。


テスト中だった、と。


****


「 はぁ、疲れた 」


「 お疲れ様。これね、全部間違ってたよ。 」


「 ─────は 」


耳を疑った。全部!?


蓮がもっている、テストを奪い取る。


確かに僕の字だ。そして名前の下には大きく0とかかれている。


その字をよく見ると一本線が多かったり、点をつけてしまったり

読み間違えて書いてるやつだったりで0点だったのだ。


んま、負けるのは確実だったけどね…






登場人物


宮里 蓮 ─ren miyazato─


愛斗が好き。でも、告白する勇気がないため

告白はしていない。


お題を出しできないほうが罰ゲームをやるという

ゲームを愛斗とやっている。


絶対自分の自信があることをやっている。


一条 愛斗 ─manato itijou─


蓮に無理やりゲームをやらされている。

毎回負け続け、毎回罰ゲームをしている。


見返してやろうとは思ってるらしいが

苦手なことばかりでとても追いつけない。