生きていく中で、必ず誰かと関わりながら歩んでいます。 友人、恋人、職場の仲間。あなたにも、日々一緒に過ごす人がいる。
その人間関係は、ときに心を温めてくれる一方で、悩みや苦しみの原因にもなる。
2500年以上前、ブッダはその本質を見抜き、「どんな人と付き合うべきか」「どんな人を避けるべきか」をはっきりと示しました。
その教えの一つが『シンガーラ教誡経』にある「悪友と良友」の話です。
人生を狂わせる友と、人生を豊かにする友を、ブッダは具体的に四種類ずつ説いています。
あなたが避けるべきは悪友(人)です。
ブッダはまず、次のような「関わってはいけない人たち」を挙げました。
1. 利用するだけの友
自分の欲しいもののためにだけ近づいてくる人。与えるものがなければ、すぐに離れていきます。 そんな人に心を預けたら、結局は傷つくだけです。
2. 口先だけの友
「助けるよ」「大丈夫だよ」と言うけれど、実際には何もしてくれない人。 耳ざわりの良い言葉に安心しても、いざという時にはあなたを支えてくれません。
3. おべっかの友
あなたの前では褒めるのに、裏では悪口を言う人。その場その場で態度を変えるので、本音がどこにあるのか分からず、信頼できません。
4. 放逸に誘う友
堕落する方向へと引っ張っていく人。
一緒にいると楽しい気がしても、気づけばあなたの人生そのものを傾けてしまいます。
あなたの周りにも、このような人はいませんか?
もし思い当たるなら、少し距離を取ることが、あなた自身を守ることにつながります。
一方で、ブッダは「ぜひ大切にすべき友(人)」も説いています。 本当に大切にすべきは良友
1. 助けてくれる友
あなたが困難に直面したとき、実際に力を貸してくれる人。
物や知恵を分け与え、危機にあってもそばを離れない人です。
2. 苦楽を共にする友
あなたの成功を心から喜び、失敗や不幸のときには共に支えてくれる人。良いときも悪いときも一緒に歩んでくれる存在は、人生の宝物です。
3. 利益を教えてくれる友
悪いことをすれば止め、正しい道へと導いてくれる人。知識や学びを分かち合い、未来のためになるアドバイスをしてくれる人です。
4. 慈しむ友
見返りを求めず、ただあなたを思いやってくれる人。
陰でもあなたを守り、心からの誠実さで支えてくれる人です。
もしあなたの身近にこういう人がいるなら、その人は何よりも大切にすべき存在です。
そして同時に、自分自身が誰かにとってこうした「良友」になれているかどうかも、振り返る必要があります。
悪友(人)と良友(人)、あなたはどちらに囲まれていますか?
ここで少し考えてみてください。
あなたの周りの人は、悪友に近いでしょうか? それとも良友に近いでしょうか?
そしてもう一つ大切な問いは、「自分はあの人にとって良友だろうか?」 ということです。
人を利用していないか。 誰かの良友(人)になれているか?
口先だけで終わっていないか。
表と裏で態度を変えていないか。
誰かを堕落させるような関わりをしていないか。
その逆に、
困っている人に手を差し伸べているか。
苦楽を共にできているか。
未来につながることを勧められているか。
思いやりを持って相手を支えているか。
自分の在り方を常に振り返ることこそ、ブッダが伝えた「良友の道」だと思います。
人間関係は、あなたの人生を大きく左右します。
悪友に囲まれれば心は濁り、良友に囲まれれば自然と人生は明るい方向に進んでいきます。
そして本当に大切なのは、あなた自身が「誰かにとっての良友(人)」である、あろうとすることです。
ブッダの教えは、2500年を超えてもなお現代に生きる私たちの指針になっている気がします。
今日、あなたは誰と共に歩みますか?
そしてあなたは誰にとっての「良友」でありたいですか?
その答えは、自分の中にしかないと思う。
命が終わろうとするときに、大切な人にとって良友(人)となっていたらなあ
良友(人)と思われていたらなあ🍀