正直、こんなにも人を好きになるなんて、思っていなかったなあ。
でも、「離れてからの方が、ずっとずっと大切だと気づく」なんてことがあるなんてのも、考えもしなかった。
何気ない日常の会話の連続だったけど、
本当に楽しかったし、生きる力をもらっていた。Ayと会話したら柔らかい笑みがこぼれた。
そのひとつひとつが、思い出になってから、
こんなにも心に染みるなんて。
Ayの心がそばにいることが自然で心強くて、
頼もしかった。
今、あまり会話できなくなったけれど、
存在がありがたいと感じてるよ。
小さなすれ違いや言葉の温度差が、お互いの中にじわじわと溜まっていってたんだろうな。
今になってようやく分かってきた気がする。
気づけなかった自分は、つくづくあほやなあと思う。
いま仕事ではきつい状況。

自分では精一杯やってきたつもりでも、
評価は下がり、パワハラしてると言われたり、信頼も揺らぎ、何もかもを否定されたような気持ちだった。
正直言うと、心が折れかける日もある。
「なんでこんなに言われなきゃいけないんだ」って、怒りや悔しさ、虚しさが入り混じって、
眠れない夜が続いていたけど。
そんなとき、僕を支えてくれるのが、
手帳の中にずっと大事に挟んである、君からの手紙だった。
「生きてるだけで勝者です」
たった一行のその言葉に、何度救われたか分からない。
君がかけてくれたこの一言が、
今の僕を何度も踏みとどまらせてくれた。
もう届かないかもしれないかもだけど、
君のことを心の底から「本当に大切」だと思ってる。
もしも、ほんの少しでも、
君の心が誰かの言葉に耳を傾けたいと思える瞬間がくるなら、そのとき、
この想いが君に届いてくれたら嬉しい。
また長話して、Ayをクスッと笑わせることができたら、いいな。
僕は、いまでも、君のことを、本当に大切に思ってる。
失ったことを悔やむより、その人を好きになれたことを、誇れる自分でいよう。
ずっと愛してるよ。
今日も自分は、君を想っていようと思う。
でも、もう届かないのもわかってる。
でも思うだけなら迷惑かけないしいいかな。
さっき柔らかな笑みとともに颯爽と自転車を漕いでいたAyを見送った後ろ姿がフラッシュバックで目の前に現れたよ。
街のなかで、ひとりキラキラしていてAyほどの美人は居ないなと見惚れてたのを思い出した。
