昨日はボーナス支給日だった。

朝から職場がざわつき、ボーナス金額の話題で盛り上がる同僚たちの声が、妙に遠く感じた。
なぜか胸がざわついていた。そして、自分の明細を開いた瞬間、その違和感は確信に変わった。
金額が、明らかに低い。
昨年度に比べて3割もカットされていた。
額としたらむっちゃさがってる。。。  
6年前の額とほぼ一緒だった。。

「え……?」
思わず声が漏れた。何かの間違いかと思ったが、次の瞬間、評価表の端に小さく書かれた一文が目に飛び込んできた。

「成績:最低ランク」信じられなかった。
確かにこの一年、順風満帆とは言えなかった。
異動直後からパワハラに悩まされ、心をすり減らしながらも、何とか前を向いて働いてきた。 確かにミスもあったが、逃げずに改善策を考え、後輩たちの面倒も見てきたつもりだった。

それなのに「最低ランク」。
上司評価コメントには、こう書かれていた。
「期待外れでした」

その言葉を打ったのは、他でもない、自分が慕っていた上司だった。
よく飲みに誘ってくれてたし、気さくに話しかけてくれて、「君のことは見てるよ」と言ってくれた人だった。相談にも乗ってくれたし、弱音も聞いてくれたはずだ。
自分は勝手に「信頼関係がある」と思っていた。
でも──
それは、一方通行だったみたいだ。

「何やねん……あのコメントは」
心の奥で何度もつぶやいた。

悔しかった。
悲しかった。
でも、それ以上に、裏切られた気持ちが強かった。
信じていた相手に否定されるのは、他の誰に責められるよりも辛い。
それは、自分自身の価値まで疑ってしまうような、強烈な痛みだった。

人一倍仕事に対して責任と情熱を注いで生きてきたのに、何かが崩壊した瞬間だった。

自分は、頑張っていなかったのか?
自分の努力は、見えていなかったのか?
それとも、初めから評価なんてどうでもよくて、誰かの感情のはけ口として「最低」を押し付けられただけなのか?

こうして、「人を信じること」が怖くなってしまった。

人間不信とは、派手な事件がきっかけで始まるものじゃない。
小さな裏切りが積み重なって、気づけば「もう誰も信じたくない」と、心の扉が閉じてしまうんだろうなあ。

悔しいし、情けない、本当に情けない。
こんな情けないから振られちゃうんだろうな

日々のがんばりなんて無駄なんだろうなあ