匂いとぬくもりまどろみの中でふと、懐かしい香りが鼻をくすぐった。あの、あの人が昔つけていたハンドクリームの匂い。やさしくて、あたたかくて、一瞬であの人でいっぱいになる。香りの中に浮かぶ、あの人のニッコリとした笑顔。そして──ニオイとともに後ろから、力の限りに抱きしめたあの日の感触。背中越しに感じた鼓動、つつみ込む腕の中で、あの人と顔をスリスリした肌触り。あの人の、容姿、声、女性として、セックスも全てがだいすき。愛しいよ。あのぬくもり、今も胸の奥でそっと息をしているよ。愛しいな