モモです
ポチにバトン渡して、ホッとしたところで
今日は別のお題で書きたいと思います。
昨日、ホリスティック医学協会のイベントへ行ってきました。
内容は、以前にも紹介した“ガイア・シンフォニー”の上映を中心に
・帯津先生の講演
・アンドルー・ワイル氏の元で、アリゾナ大学の統合医療プログラムを
学んで来られた3名の医師によるトークセッション
・映画監督の龍村仁さんと、ワイル氏の本の翻訳家であり
鍼灸師でもある上野圭一さんの対談
と盛りだくさんでした。
どれを取っても素晴らしい内容で、その全てを伝えることは
なかなか難しいかもしれませんが、少しでも伝えられれば
と思います。
帯津先生の講演では、朝日新聞による例のバッシング騒動に
触れて、
「○○はプラシーボ効果に過ぎない」
という、言い方をしている人がいますが、
プラシーボ効果は医療の基本です。
ワイル博士の言葉を借りれば、
「最高の治療は最小の侵襲で、最大のプラシーボ効果を発揮するもの」
であると、お話しされました。
そして、“医療”と“医学”は全然違うもので、
はっきり分けなければならない
というお話しもされていました。
「医学」とは最前線で最新の武器を使うもの
「医療」とは治しと癒しの統合であり、患者さんを中心に、
その家族、友人、医療スタッフが織りなすもので
ぬくもりのあるもの。
講演の最後には、
医療者が死生観を持つことは大切
というお話しもありました。
映画監督の龍村さんと、翻訳家の上野さんの対談は
お二人の人柄がとても魅力的で思わず引き込まれてしまいました。
対談の中では、帯津先生と同じように、例のバッシング騒動に
ついても触れていました。
何かを全面的に糾弾して、悪と決めつけること。
それとの比較から、話は自然とアンドルー・ワイルさんのことへ。
映画の中で、ワイル氏が話した言葉の中で
上野さんが最も印象に残ったのは
「Always Both」 (いつも両方だよ)
と言うところだそうです。
実は、私もその場面が大好きでした。
ワイル氏が、Always Both ! と繰り返し言って、その後
ワッハッハ!と笑う顔が、とてもチャーミングだったからです。
上野さんによると、このAlways Both という言葉には
両方に立脚して、ものを見ることが大切、という意味が
含まれているそうです。
他にも、患者が治るためには、治療者側の“治す”という
方向だけではなく、患者側が自ら治療法を選び取るという
双方向の営みが必要であるということ。
また、新薬はただ一つの化学物質からできているが
薬草には複数の成分が混在していて、症状を押したり
引いたり両方の効果がある。
自分にとって必要な方を身体は判断して取り込む
ことができる。
それが自然治癒力を呼び覚ますということなんだ。
などなど、ワイル氏のインタビューの中には
たくさんの印象的なお話しがありました。
他にも、私にとって宝物となりそうな言葉が、昨日一日で
たくさんあって、必死でメモを取ってきたのですが、
まだ自分の中で、うまくまとめることができていません。
とりあえず、少しでもおすそ分けできたら、と思ってます