モモです


現在、プ○ービ○グの最中なので、近況報告は
差し控えたいと思いますが、
今日、部屋の掃除をしていて、偶然、あるノートを
見つけました。


このノートには、2年前に読んだ本の印象的な部分が
書き残されていました。


その本とは、『モモを読む』 子安美知子著 学陽書房

そう、私の大好きな『モモ』 について、シュタイナー研究の
視点から解説された本です。

1年生だった私が書き写していた部分を、そのまま引用してみますね。


シュタイナー『いかにして、より高次の世界の認識を獲得するか』

「他の人間の語る言葉に耳をかたむけるありかた」


そのさいには、自分自身の内なるものが完全に沈黙するように
なる習慣が、身につかなければならない。
だれかが意見を言う。ほかの人がそれを聞くとき、
ふつうは聞く人の心のなかに賛成・反対のどちらかの
反応がうごめくものである。また多くの人たちは、
ただちにその賛成や、とくに反対の意見を外に表したい
気もちにかられてしまうものでもある。
しかし、この道の修行を志す人はこうした賛成や反対の
気分をすべて沈黙させねばならない。



ひとつの練習として、ある期間、自分と正反対の考えに
耳をかたむけ、いっさいの賛成、とくにいっさいの否定的判断を
完全に沈黙させる行をみずからに課する。
いっさいの合理的な判断が静まるばかりでなく、嫌悪、拒絶、
いや賛成の気持ちも、いっさい沈黙することが大切である。
とくに、ほんとうに注意深く自己観察をする必要があるのは、
そうした感情が、たとえ意識の表面にはのぼらないようでも、
自分の心の奥深いところに、ひそんでいはしないだろうか、
という点である。
たとえば、なんらかの意味で、自分よりずっと低いところにいる
人の発言に聞き入りながら、知ったかぶりや、優越のあらゆる
感情を、抑える練習が必要となる。



そして、もうひとつ、別の部分から、こんな文章を書き写して
ありました。


が、モモは、その相手の正体をもっと明確につかまえなければ
なりません、そして、そのためには、いちど相手のなかに、
すっぽりはいりこむ必要があります。
たとえ善いものだろうと悪いものだろうと、その善悪の判断を
いちおうさしひかえて、相手の言葉を完全に自分に作用させること


―― それが、アントロポゾフィーでの「聞く力」の意味なのでした。
モモには、これまでそれができていました。


これをあらためて読み直して、ウーン、やっぱりモモってすごい
と思ったのでした。

いつか、モモのようになれる日がくるかな~

まずは、今、私にのりうつっている、このエネルギーの声に
耳をかたむけたいと思います。