あんまり暑くてびっくりしてきたこの夏。
それでもここしばらくは暑さにも幾分慣れたり、
お湿りもあったり過ごしやすくなったとは思います。

古くから住んでる農家のおじさんから今日こんな話しを聴きました。

古い日本家屋は大きな敷地にゆったりたててあるので
マンションの一戸の我が家と違って風もとおって涼しげです。
周囲に我が家とちがって多少の木立もありますし。。
今年は特別暑い、前は「暑いなあ」と思っても、
30度をこえることは一年に1,2回だった、と。

さらに今の家の前はわらぶきの屋根だったと、
瓦にする前のほうが夏は涼しく、冬も暖かかったと。
(すきま風は前の方がずっとあったはずなのに)

小さな娘をつれて、夕方やっと外へ出すと
娘は跳ね回って猫の額ほどの小さな公園で、
様々な楽しみを見つけ出して輝きます。
ちょっと登って飛び降りたり、葉っぱをちぎったり、
およそ大人には意味の無いと思われる行為が彼女には、
子どもには欠かせない栄養であることを感じます。
蝉の抜け殻、誰かが捨てたザリガニのハサミ、死んだ虫、、
大人の目にはあんまりすてきなものではないけれど
(やっぱりわたしも見たくはないし触りたくない)
それを発見したときの子どもの目は
多少の怖い気持ちもありながら何か生き生きとしています。

やっぱり家の中だけでは、子どもの育ちには栄養不足なようです。

「外で遊んでらっしゃい」
そう言えない、そういって放り出してもらえない我が子たちは
かつての自分たちより、やはり不利な気がします。

もう10年まえぐらいから思ってましたが夏の昼間は公園にも誰もいません。
朝、夕、散歩に連れ出そうとはしますが、
外遊びがどうにも不足しがちです。

我が子同様かそれ以上にそういう栄養不足な子どもたちは、多いのだろうな、、と
なにか不安になります。
戦後の酷い環境でも子どもたちは育ったのですから
たくましく、それなりにどっかからか栄養をみいだし、吸収して成長してくれると信じつつ。