モモです
ちょっとご無沙汰してしまいました。
気づいたら、もう7月なんですね。梅雨のじめじめとも
あと少しのお付き合いかな。
最近、あるテーマが身のまわりに続けて起こったので、
それについて書こうと思います。
6月24日の毎日新聞の朝刊、一面に掲載された記事
読んだ人いるかな?
今、手元にないので、記憶を頼りに書いてますが、確か
『救急医療の悲鳴』 というような見出しで、
向精神薬を大量に服用して、自殺を図り、救急車で搬送されてくる
患者があとをたたない、という内容でした。
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2010/06/24/20100624ddm001040046000c.html
最近、精神科や心療内科が増えていて、そこで安易に処方される
薬(精神安定剤、抗うつ剤、睡眠導入剤など)を、一度に200錠も
服用してしまい、運ばれてくる人がいるのだそうです。
この200錠というのを聞いて、たいていの人はびっくりするかも
しれないけれど、私はあまり驚きませんでした。
なぜなら、私の勤務先でも、それぐらいの薬を一度にもらって
いく患者さんは、めずらしくないから。
それに、ドクターショッピングといって、いろんな病院へ行って
違う医師から、同じような薬をたくさんもらう人も、かなりいる
らしいです。
この新聞記事の趣旨としては、精神科の医師に、もっと薬の投与に
慎重になって欲しい、ということのようでしたが、実際には、なかなか
難しい問題があります。
ネットで裏取引されてる薬もあるし、ドクターショッピングをしている
患者さんを見抜くのも、そう簡単ではない。
そして、今週、私の勤めている薬局で、抗うつ剤を処方されていた方が
高いビルから飛び降りて、亡くなったという連絡が入りました。
私はこの方に、お会いしたことはなかったのですが、とても悲しい気持ち
になったし、いろいろ考えさせられました。
薬というものが、この二つの話題と無関係ではないかもしれない。
でも、それよりも大事な問題として、そこに至るまでの人の気持ちというのは
どんなものだったのだろう。
自殺という手段を選ぶに至る、その過程で、何か別の道を見出すことは
できなかったのだろうか。
本人にしてみれば、行き詰って、もうそれしか方法がなかったのかも
しれないけれど、他の人からみれば、別の道もあったんじゃないかって。
今、人と向き合う仕事をしながら、自分には何ができるのだろうか、
そして、学びの道でも、最近は人と向き合うことが大きなテーマで、
どちらの場にいても、相手のかたを、ちゃんと思いやる気持ちを
あらためて、大切にしたいなと感じたのです。
久々の投稿で、ちょっと重い内容になっちゃいましたが、こんなのも
たまには、みんなとシェアしてみたいと思って、書いてみました。