モモです。
またまた、内田樹さんの本から書きたいと思います。
著者は、合気道を長年にわたってお稽古されています。
合気道は、「試合をしない、強弱勝敗を論じない」 という
他の武術とは異なる特徴があるそうです。
「勝敗を論じない」 という表現に違和感を覚える方は多いと思います。
私もそう思いました。そして、著者もはじめは理解できなかったといいます。
スポーツ競技や武道は、一般的には試合という勝負をして敵に勝つのが目的
だと思われていますよね。
でも、著者は師から、「敵を作るな」 と言われ続けていたそうです。
そして、その本当の意味をわかるまでに、相当の年月が必要だったと言います。
『敵』 という概念について、この本では以下のように書かれています。
全てを引用することはできないので、再び『モモフィルター』のかかった
ところどころ引用をさせてもらいます(^_^;)
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敵とは、機能的に定義すれば、私たちの身体的パフォーマンスの
最大化を損なうもののことである。
私たちの身体的パフォーマンスは、「対戦相手」 以外にも、
「伝染病のウイルス」 や 「臓器の不全」 や 「心的ストレス」 や 「加齢」
や 「天変地異」 など無数のファクターによって損なわれるからである。
どれほど強壮を誇る武術家でも、自分の親や妻や子の死を知れば落胆する。
文字通り 「生きる希望を失った」 人間がそのパフォーマンスをハイレベルに
維持することはむずかしい。
天変地異に襲われても、突然死病に取り憑かれても、愛する人を失っても、
それでも心身の自由が滞らないためには、「そういうこと」 に驚かされて
呆然自失することのないように、常日頃から 「そういうこと」 を勘定に入れて
生きていかなければならない。
「そういうこと」 と共に生きている人間は、致命的な仕方では驚かされない。
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ここで 「そういうこと」 と表現されているのが 『敵』 というわけです。
言いかえれば、「そういうこと=敵」 と共に生きている人間は
最大のパフォーマンスを発揮できる、ということになります。
これが 「敵を作らない」 ということなんですね。
相変わらずの、簡単なようで難しい文章、引用してみましたが
おわかりになったでしょうか??
ここまでで、ちょっとブレイクいれましょう。
実を言うと、著者も本の中で話が込み入ってくると、時々コーヒーブレイクや
トイレ休憩を入れてくれるのです(^▽^;)
私も真似して。。。続きは多分明日(?)書きたいと思います。
お楽しみに~