モモです


この前、図書館でヤバイ(面白すぎる&いろんな意味で痛い)本に出会ってしまった。
今週末はキャンプだっていうのに、そっちの準備に身が入らない。
まだ読み終わってないけど、ここらで一旦ブログに書かないと、キリがないので、投稿するね。



『 私の身体は頭がいい 』 by 内田 樹 文春文庫


パラパラっとめくったら、武道と身体についての本のようだったので
借りてみたら、今の私にとって興味深い話が盛りだくさんで
オイゲン・ヘリゲルの 「 弓と禅 」 の話なんかもあったりしました。

その一部をここに引用します。
機会があったら、本を読んでみてね。



・非中枢的身体論・ より


「居着き」 とは文字通りには、足裏が床にはりついて身動きならない状態を指す。
一般的には、心理的なストレスが原因で身体能力が極度に低下することを意味する。
「居着き」 をもたらす心理的素因は無数にあるが、もっとも致命的なストレスは
「恐怖」 である。


    中略


柳生宗矩は 「居着き」 を 「病」 と名づけた。その『兵法家伝書』にはこう書かれている。


勝とうと思い詰めることは病である。
策略を使おうと思い詰めるのは病である。
習得した技術をすべて使おうと思い詰めることは病である。
先手をとろうと思い詰めるのは病である。
相手の出方を待とうと思い詰めるのは病である。
このようにあれこれ思い煩うのをやめようと思い煩うのも病である。

なにごとも心がひとつことに固着するのを病と呼ぶのである。


病とは 「固着すること」 である。意識がある一点に集中し、凝結し、
身体的に徴候化すること、それが 「病」 である。



おもしろいよね。
ここで言っている 「病」 って一般的な病気のことではないけれど、
病気をどう定義するか、考えるときには興味深い見方だよね。

長くなっちゃうけど、もう一つ引用したい文章がありました。



・荷物をもつこと・ より


私の荷物は他人に担いでもらい、他人の荷物は私が担ぐ。
これが burden sharing である。


多くの人々は、他人の荷物は重たく、自分の荷物は軽いと思っている。
それは違う。
逆である。
自分の荷物は重たいが、他人の荷物は軽い。


    中略


だから、楽になりたかったら、自分の荷物を放り出して、他人の荷物を担げばいいのである。



この部分はねー、でこぼこ丸のやりたいことを代弁してくれてる気がして
どうしても、ここに書きたくなっちゃった。



長くなってしまったので、殆ど引用文だけで終わりますが、
残りを読んで書きたいことが出てきたら、また投稿するつもりです。