モモです
昨日、勤め先の薬局に、常連の患者さんが処方箋を持ってやってきました。
いつも飲んでいる血圧降下剤に追加されて、ある胃薬の名前が書いてありました。
そこで、先輩の薬剤師が、「今日は胃薬が追加ですね。」
と話しかけると、その患者さんは驚いた様子で「えっ?胃薬?」
と言います。
今日はどういう症状で診てもらったのですか?
と聞くと、
「心臓のところが苦しくてねぇ。で、狭心症の検査とか色々したんだけど、異常はなかったんだよ。」
と言います。
横で聞いていた私は内心、医師が薬の名前を書き間違えたんじゃないかと思いました。
だって、この患者さんは胃の調子が悪いとは言っていないし。
ところが、その話しを聞いていた先輩は
「心臓が苦しいと言って受診する患者さんで、胃酸が胸のあたりまで上がってくると、
心臓のあたりに息苦しさを感じる人が稀にいらっしゃるんですよ。」
と説明している。
なるほど~、目からうろこでした。
この場合、本当に胃酸が原因でこの心臓のあたりに症状が出ているのかはわかりません。
正しい処方だったかどうかは別として、私は自分が固定観念に縛られすぎているなぁ、と反省したのでした。
相手の表現する言葉をどう取るか、そのまま聞き取ることは必要だけれど、そこからあらゆる可能性に思いをめぐらせるには、まだまだ未熟だなぁ、学ぶことはたくさんあるなぁと思わされました。
たくさんあるけど、日々できることをやっていくしかないよね。
一歩一歩ゆっくりでも進みたいね