ミヒャエル・エンデの『モモ』も大好きな本ですが
松谷みよ子さんの『小さいモモちゃん』シリーズは
もっと小さい頃から大好きで、家にあった3冊のシリーズは
何度も繰り返し読んでいました。
なかでも、モモちゃんと大の仲良しの黒猫のプーが可愛くて
かしこくて、私もこんな友達が欲しいなぁ・・・と思っていたら
私が10歳のとき、ちっちゃい黒猫を家族が拾ってきました。
クロと名付けられた子猫は、うちで飼われていた歴代の猫の
中でも、特に賢くて優しい子でした。
人間の言葉はしゃべらなかったけれど、お鍋が沸騰していれば
ネコ語で“危ないよ~”って教えてくれたり、
私が兄弟にいじめられて布団をかぶって泣いているときは
中に入ってきてゴロゴロ言って慰めてくれました。
クロがいなかったら、私はあの激しい兄弟げんかの毎日を
耐え抜くことができなかったのでは、と今でも感謝しています。
うちには、代々10匹以上の猫がいました。(今も2匹)
猫は人間の言葉はしゃべりませんが、私は人間よりも猫との
ほうが心は通じると思っています。
猫と(心で)会話するとき、お互い嘘はつかないので、その
表情や態度、声の調子などで大抵のことは伝わります。
これが人間同士の場合だったらどうでしょう。
言葉を使って会話するときには、色んなことを考えます。
まず、自分にとって不利でないようにとか、相手を傷つけ
ないようにとか、ストレートに思ったことをそのまま口に
出せない状況がとっても多い。
そして、言葉をどう解釈するかは、人それぞれだから、
自分が伝えたいように誰もが受け取ってくれるかというと
それはなかなか難しい。
でも、言葉って便利な手段でもあるよね。
こうして、離れたところにいる皆にメッセージを届けることもできる。
だから、心をこめてよく考えた言葉を使えばきっと伝わる。
と信じて、このブログを人に『伝える力』を磨く場にしたいなって
思ってます。
あ、それから『受け取る力』もね。
でこぼこすぎて、学ぶことがいっぱいある毎日だけど
少しずつ前に進めればいいね