「11月から広島に帰るんですけど・・。」


「はっ? 誰が?」


「私が・・・。」


「それで?」


「年末にする事ありますよね・・・。

12月にする事ができないんですけど・・・。」


「引継ぎできてるの?

でも Kさんは、事務してないみたいに言うとったけど?」


「そうなんです、事務まで手が回らないので・・・。」


「はっ?今月いっぱいやったらあと2週間しかないよ?

引継ぎできるの?」


「いや~~、できたら来週から出てきて欲しいんですけど?」


「えっ? 私が?」


「はい・・・」


「まぁ・・・考えとくわ。」




先日の日曜日に義ファミリーのお食事会の後に突然、話かけられた。

「あのー」とか「すみません」とかなく 唐突に・・・。

私が化学流産した時に妊娠したことがわかった義弟嫁との会話。


今年の12月に出産予定なので里帰り出産すると9月には、Kさんから聞いていた。

私と義弟嫁は、以前からほとんど二人で会話をした事はない。

Kさんは、7月から入った事務さんなんだけど、違う仕事を任されているから

9月の時点で事務仕事を引き継ぎしてないという事は知っていた。

どうするんだろう?と思っていたけど、ほっといた。

今の私には、全く関係ない。


この仕事場は、ボコの実家。

家族経営なので義父が主でボコが週3でお手伝いに行き

義弟は、毎日朝から晩まで勤務。

事務仕事は、Kさんが1日中。

午前は未亡人のおばちゃん事務員さんと

午後は、義弟嫁が勤務という形になっている。


義弟嫁が来たのが丁度1年前。

それまで結婚してから

私がこの仕事を自分の仕事も持ちながら

2足のわらじで頑張ってきた。


私が事務仕事をできない日は、義弟がやっていた。

お金の管理は、身内じゃないと駄目だと義父がいうから仕方なく

お手伝いには、行っていたが

義弟が嫁をこの仕事場に入れたいと言い出した。


それは、私も上手く辞めるチャンスだし、どうぞどうぞと引渡した。

辞める事で不妊治療に行き易いし、自分の仕事にも打ち込めるし

現実に今は、仕事と治療と少しのゆとり時間も取れて

とてもいいバランスでストレスの少ない生活を送っている。


なのに・・・・今さら

それも私が引き継ぎをしないといけないのかがわからない。

辞めるのがわかっているなら なぜ早く引き継ぎをしないのだ。

妊婦だから 許されると思っているのか?

それよりも社会人としてアウトだろ!!


家族経営の名のもとに甘えているのか?

なぜに私に義弟嫁のあなたが命令するの?

何様ですか?

義父とかから言われるんならまだ理解できるけど・・・。

譲って義理弟でも許そう。


筋が違うだろ! 筋が!!

筋の通らないことは、大・大・大嫌いなんだ。


あなたが頼む相手は旦那じゃないの?

それと、Kさんに引継ぎしたらいい話でしょ?



即効でボコに言った。

するとボコもお口をあんぐり~~~。


「何それ?お前が出て行く必要なんだろ。Kさんができないなら弟がやればいい。

明日デコピンは、仕事も忙しいし、実家の介護もあるし、忙しいし、行けんからって言うとくよ。」


「じゃ、もう出て行かないから 必ず言うといてね!!」




一件落着。

たまには、ボコも役に立つ。

アソコはたたないけど・・・。