リチャード・バック(五木寛之:創訳)/かもめのジョナサン
ほとんどのカモメが、岸から岸へ。
そして食べ物をとることを重要視していたが
ジョナサン・リヴィングストン。
彼だけは飛ぶこと自体に意味を見出すように、食べることを忘れ、毎日何時間も飛び続けた。
空中約30mが、300m。そして2000m。
時速は340kmへ。
ただひたすらに自分の限界をこえるため、
一族から追放されても彼は飛び続けた。
彼が飛び続ける姿を見て呆れる者
師と呼ぶ者
ジョナサンを神格化していく者
童話やおとぎ話、でっち上げだという者
様々なカモメがいる中、飛ぶことでジョナサンが見出したものとは。
ジョナサンを通して、色んな考え方が生まれるのも、限界を追い求めてジョナサンがたどり着いた真理と、ジョナサンが飛び続ける姿勢が美しいです。
年齢を重ねていくと、どうしても経験と知識から限界を決めてしまいがち。それは失うものや大事なものがあるから、それも間違いではないなと思いました。
ダメだったけど次頑張ろうって思うのは簡単ではなないけど、1mmでも少しずつ進みたい。ちょっとずつ頑張りたい。
でもたまには少し止まるのも間違いじゃない。自由と自分の意志を考えるきっかけになる作品です。
https://www.shinchosha.co.jp/book/505805/