「hachi-do」では、ガット張りの専門店のこだわりとして、師匠の「ダブルライン」も同じですが、
ガットの張り替え前より、ガットの張り替え後がより綺麗になるように、
毎回張り替え時は、ガットを外した後に、ラケットをクリーニングしてから
ガットを張るようにしています。
また、ガットの張り替え時ではないと、取れない汚れもありますからね。
特に、砂入り人工芝のオムニコートでのご利用が多い方は、
バンパー(ラケット上部のフレームに被さっているプラスチックの部品)に、
砂が挟まっている事が、多いです。
これは、ガットを外さないとなかなか取れないので、ガットの張り替えの際に、
できるだけ取り除くようにしております。
※ 砂を取り除くために、フレームを傷つけては身も蓋もありませんから、
できるだけになりますけれど。
これらのクリーニングは、ちょっとした事ではありますけれど、
張る側としてのワガママと思われるかも知れませんが、
ガットを張り替えた後、ラケットとガットを少しでも気持ち良く使って欲しい!
という、思いを込めてクリーニングしています。
それで今回は、皆さんでもラケットが汚れてしまった際の、汚れの取り方を
いくつかご紹介したいと思います。
ボールを打った際に、フレームショットをしてしまった時など、
ラケットのフレームに、ボールマーク(ボールの印字)の緑色が斜線状などに
入ってしまう事がありますね。
そういう汚れなどは、自分は西友で売っている、一番安い
「シール剥がしスプレー」を使っています。
これで、大抵の汚れを取ることができます。
反対に、これを使っても取れない汚れは、取る事がほぼ難しいです。
コツとしては、ティッシュにスプレーを吹きかけて、汚れを拭き取るのではなく、
「お化粧で使うコットン」にスプレーを吹きかけて、汚れを拭き取るとやりやすいです。
ティッシュだとすぐにボロボロになってしまうのですが、お化粧用のコットンだと
ティッシュより耐久性があるので、すぐにはボロボロにならないからです。
それでは、そのシール剥がしスプレーを持っていない時は、次に何が良いかというと、
救急箱の中にある、「消毒用エタノール」を使います。
これは、シール剥がしスプレーの成分と、ほとんど同じだからです。
このエタノールを、同じくコットンに軽く含ませて、拭き取ります。
※ シール剥がしスプレーや消毒用エタノールを使用する時の注意点ですが、
特有のアルコールのような臭いが出ますので、
「換気を良くすること!!」 と 「長い時間は使用しないこと!!」です。
さて、どちらも持っていない場合、困りますよね。
そういう時は、「鼻のアブラ」を使います。
そうです。皮脂を使うんです。
この鼻のアブラを指に取って、汚れた個所に塗ります。
その後、「柔らかい布かタオル」でゴシゴシ拭き取ります。
アブラで汚れを浮かして、拭き取る原理です。
上記2つの方法よりは、取れる汚れに限りはありますが、
ボールマーク程度でしたら、十分綺麗に拭き取ることができます。
※ 注意点は、柔らかい布かタオルではないと、拭き取る際に擦り傷をつけてしまうので、
十分ご注意ください。
この方法は、前職で大きなレンズ2枚をクリーニングしないといけなくなった時に、
レンズを拭きムラなく拭き取るのは、専門知識と特殊技能がないとできないので、
レンズクリーニングの専門会社の方に依頼した時に、教わりました。
自分も初めてこの方法を聞いた時は、ビックリ!したのですが、
実際に作業している所を見ていたら、レンズに付いたしつこい汚れを
最初に拭き取る際に、鼻のアブラを汚れの個所に塗って拭いていました。
その後は、工業用エタノールでひたすら拭き取っていましたが。
この方法なら、テニス終了後でも、ちょっと気になるな?と思ったら、
鼻のアブラを塗って、柔らかいタオルで拭き取れば、完了です。
自分は、上記3つの方法を駆使していますが、他にも良い方法がありましたら、
教えていただきたく存じます。
ちょっとした、豆知識でした。