↑ここに出てきた知的障害のある息子の同級生。
私は役員をしていたので、学校に行くと話しかけてくるような人懐っこい子でした。
でも、話している感じは小学校3年生くらい?な感じでした。
素直な明るいお子さんでしたね。
特例校には支援級や通級、支援員制度がなかったので、
この子も他の子と一緒に一斉授業を受けていました。
授業中もひとりで廊下の椅子に座って、タブレットを見ている姿をたびたび見かけました。
精神的にも幼いため、友人関係の構築も難しかったようです。
いじめとかはないんですよ。。。
仲間外れにされるわけでもない。
無視をされるわけでもありません。
かといって、その子に親切な同級生ばかりでもない。
ただ、小さなお客さん。。とでもいいましょうか。。。
うーん。。。過度な忖度を子どもたちはしません。
お客さん。。。というよりも、訪問者のほうが近いかもしれません。。。
もし、公立の中学校であったなら、普通級の中にずっといる状態に近いのかな。
様々な特性のある子が多い学校でしたが、そういう場所でさえ、この子には厳しい環境なんだろうなと感じていました。
一番大きな問題は、学力じゃないんですよ。
むしろ学力は問題じゃない。
人間関係なんです。
中学生は思春期で、精神的にグンと大人びてくる時期。
話すことも随分変わります。
中学生の中に1人、小学校低学年の子がいる状態。
そこにポツンと小学生が混じって生活をする。
そしてその差はどんどん開きます。
”対等”な関係になることは難しい。。。
ギフテッドで小学生ながら大学へ行く子が海外にいたりしますよね。勉強は出来ても、小学生と大学生が対等な友人関係を構築することは稀なことだと思います。
子どもの教育環境を選択するのは、義務教育では保護者の役割です。
本当にその子にマッチした環境を与えられるのは保護者しかいません。
一方で、不登校特例校だからこそマッチした子どもたち。
不登校特例校は、様々な特性をもつお子さんが多くいます。
しかし、その程度は普通級にも支援級にも適応が難しい段階の子です。
ふつうの学校では支援がないまま、がんばってきた子どもたちが多かったと思います。
そういう子どもたちが楽しく過ごせる場所が特例校にはありました。
そういう場所は定型発達の子にも楽しい場所です。
この経験は、それを考えさせられた出来事だったように思います。