年の瀬を迎えました。2023年は12月22日が冬至となります。
こどもは、四季を感じることにより心豊かに成長していきます。
学校が終わる頃に夕陽が照る、空気の冷たいこの時期、「真っ暗」な夜が早い時間に訪れます。
そんな夜の、一年にたった一日の出来事が、毎年の積み重ねで経験に刻まれていきます。
拙著「母親偏差値(二)」からのご紹介です。
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暦は冬至。一年で、日の出から日の入りまでの時間が最も短くなる日。日本人は、季節の変わる折に、祈りを込めます。冬至には「ん」のつくものを食べると「運」が呼び込めると伝え聞きます。だいこん・にんじん・れんこん・うどん・きんかん・ぎんなん…など。「なんきん」のご家庭は多いでしょうか。冬至の夜にかぼちゃが欠かせません。
そして柚子湯も必ず。寒い外から帰ってきて、飛び込んだお風呂にぽっこり浮かぶ柚子。爽やかでフレッシュな柚子の香が、鼻から入り全身の細胞に届くようです。それは魔法のおまじないのように。お風呂に飛び込んで「うわーい!今日は柚子が入ってるー!」こどもたちから歓喜が聞こえてくるでしょう。
かぼちゃも柚子も黄色。昔、黄色には厄除けの意味がありました。これからさらに厳しくなる寒さに向けて、無事に過ごせますようにと祈る意味合いも多分に含まれているようです。今でこそ、暖房設備は整っているので寒さをしのいで冬を過ごすことはたやすくなりましたが、暖房のない時代には冬を無事越すことは命懸けのことでした。かぼちゃがビタミン豊富なことを考えると、科学的にも理にかなっていると言えるでしょう。風邪予防に効果があるということです。
「うちの子、しょっちゅう風邪をひいて…。」とこぼしているおかあさん、かぼちゃと柚子湯の用意を是非。「病も気から」と申します。柚子湯で温まりながらお子さんと話します。「冬至に柚子湯に入ると、この冬は風邪をひかないんだって!」と。こどもは目を輝かせて、おかあさんの魔法にどっぷりと浸かります。チチンプイプイのおまじないです。
この冬、風邪をひきませんように。一回でも少なく済みますように。もしひいてしまっても軽く軽く済みますように。祈りを込めて、お子さんの健康を願います。
寒い一日、柚子湯でゆっくりと温まったら、こどもたちから笑顔がこぼれます。
( 「母親偏差値(二)」 第4章 季節・行事 より)
ゆずとかぼちゃを
買ってこよう
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