朝、出かける時に「いってらっしゃい」と送り出します。

 

ランドセルを背負ったら

そのタイミング。

食器を洗う手を止めて、キッチンから玄関へ。

 

できたら、ドアが閉まるまで…ではなく、

自分もドアから出て、出かけるこどもが角を曲がるまで、エレベーターに乗るまで…

見えなくなるまで。

ほんの30秒ほどのことですが、こどもの心持ちがずいぶん違うのです。

 

家の前の道が一直線なので、3分はかかります!…という場合でも。

その3分は3分以上の大きさで、親の愛を子に伝えます。

 

何度も何度も振り返って、手を振るこども。

こどもに手を振られて、振り返す親。

どちらもニコニコと。

繰り返される朝の光景です。

 

そんな毎日の中、振り返ることをしないで仏頂面で出かけていく子。しょんぼりしている後ろ姿。

「いってらっしゃい」を続ける中で、我が子のバロメーターを簡単に知ることができるのです。

 

そんな時は帰って来てからのほんの少しのケアで、かなり復活します。

子の心にのしかかる問題が、まだ積み重なっていないからです。

「昨日の今日」だからです。

 

ただただ、こどもの話に耳を傾けます。

一緒におやつを食べます。

 

そしていつもと同じように家庭での時間を過ごし、

翌朝を迎えます。

 

「いってらっしゃい」親はニコニコと、はっきりとそう言い、送り出します。

 

口には出しませんが「今日も良い一日になりますように」「今日も無事に帰ってきてね」という意味が、そこには含まれています。それは、親だけが使える魔法の言葉なのです。

 

 

 

角を曲がる時には、必ず振り返って手を振ってくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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子育てにおける、参考にしたいこと・やってはいけない事例などが「偏差値」という目に見えるスケールで表現され、読者が自身で「気づき」を得ることができる内容となっております。「母親偏差値(一)」とあわせてお読みください。(編集)

 

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