「なんか…
ゴメンね小太郎 でもお母さんほんとに
嬉しかったからさ
だから頑張ろうって…」
何だか申し訳なくなってしまい
ついゴメンねと言ってしまった私に
小太郎は
「いや、それはいーよ
オレだって嬉しいから」
と私の方を見ずに言った。
小太郎は小太郎なりに
私に何だか申し訳ないような気持ちになっていたのかもしれないし
もしかしたら
言ってしまってから
自分の言っていることは
私を傷つけたかもしれないと考えたのかもしれない。
それは
ある日の
学校での出来事。
小太郎の友達数人と
兄弟について話していたとき
うちに何度も遊びに来て
たまたま来ていたお孫ちゃんのことを知っている友達が
「そーいえば小太郎んちって
お姉ちゃんもお兄ちゃんもいるんだよ
そんでみんなもう子どもがいるんだよ
な?」
「うん そーだよ」
「1番上のお姉ちゃんて30歳くらいだよな?」
「まーそーだけど」
「てことはさあ
小太郎のお母さんておばーちゃんなんだよね
しかもお姉ちゃんが30歳とすると
小太郎のお母さんて
確実に50代じゃね?」
ああついに。
こーいう日が来てしまったか。
かろうじて
今年の始めに
小太郎には私の年齢バレていたので
彼のショックはないとしても
それをまわりに悟られてしまい
その時の
多分ひえーっ的なまわりの反応
それにショックというか
恥ずかしいような気持ちになったのだろう。
「なんか。。。
ゴメンね小太郎
年取ったお母さんで。
でもお母さんほんとに嬉しかったからさ
小太郎がお腹にできてくれてお父さんと喜んで
だから
頑張って産みたかったからさ」
私たちにとって小太郎はどれだけ大切で
宝物で
という話はもう何度も聞いて
よくわかっているはずの小太郎は
私の言葉を聞き終わらないうちに
ハッとしたように言った。
「いや それはいーんだよ
オレだって嬉しかったから
ただ」
「おばーちゃんて言われたのが嫌だった?」
小太郎は私の問いに頷いた。
でも
「全く
あいつのお母さんだって私と
大して年変わんないのにねー」←実際は5歳下
そう言った私に
「ほんと?いくつなの?」
と途端に目を輝かせて聞いたところを見ると
やっぱり自分の母が年取ってることがバレて
ショックだったのもあるんだろうなと
思われるわけで。
つまり
5年生にもなると
お母さん見た目まわりと大差なくても(私がそうということではありません)
だんだんそーいう計算するようになるって
悲しい(笑)オハナシ。
その後
「大丈夫よ小太郎
お父さんは多分クラスで1番若いから!」
急いでそう言った私に
小太郎はあまり興味なさそうに頷いた。
お父さん若いのは
あまり関係ないらしい…。