ぐぅたら小説活動

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Love is Growing


のんびりとした二人の物語。

プロローグ / 01 / 02 /03 /04 /05 /06



29歳の男、27歳の女。



二人ののんびりとした同棲生活。



仕事に追われる日々の中で、二人はすれ違わぬように生活をしていた。

パソコンも資料も、すべて図書室のデスクに置いてる私。




そのため、職員室の机には学校に関する書類しか置いていない。




しかも、生徒が入学してすぐに貰うようなハンドブックなどで




はっきり言って、このデスクの上に私の必要なものは一つとして何もない。




鞄の中から手帳と愛用のボールペンを取りだし、




一応といった感じに、今日の流れを確認しておく。




一度、本の購入についての説明を朝の職員会議ですることを忘れて




大恥をかいたのを今でも覚えている。




それがトラウマで、いつも前の日の晩と席に着いた時には手帳で確認してしまう。






席に座って5分。職員会議の時間がやってきた。




副校長先生の話を筆頭に、最近上がっていた議題についての説明や




色々な行事についての細かな説明や業務連絡が普段通りに行われる。




私が聞いておかなければならない話しは、




大体がこの朝の職員会議ではないのだが、




生徒たちが学校に居ない日などは把握しておかなければならないので、




生徒たちの行事についての話しだけは、耳を傾けた。




職員会議が10分で終わり。




私は、養護教諭の先生たちと共に職員室を出た。




この学校には養護教諭が二人居る。




そのうち、仲の良い一人の先生が私のもとにやってきた。




「おはよう。朝から眠そうな顔してるわよ」




彼女は、いつも朝から元気のいい笑顔を私に向けてくる。




その笑顔に普通に頬笑み返しつつ




「毎日、あと数十分でいいから寝たいって思ってるから」




朝から少し皮肉を入れて言葉を返した。




「だから、もう少しここに近い場所に住みなさいって言ってるでしょ」




「そう、言われてもね」




「あっ、そうね。貴方のところは・・・」




「朝から僻みは言わないでください」




「分かってるわよ。ちょっとくらい言わせてくれてもいいのに」




「ちょっとって、このくだり毎日してますけど」




「まったく、今日はノリが悪いのね」




「そんな日もありますよ」




会話にもある通り、私は彼女といつもこの話をしている。




眠そうな顔をしている私に、彼女は朝から僻んだような言い方で皮肉を言う。




それに私はいつもなら下手に回って話しに乗っかるが、




今日はそういう気分ではなかったので、真っ向からこのくだりを止めてみた。




だって、彼女は僻みを交えた皮肉を言うが




私と同じ彼氏との同棲をしている、幸せな人間の一人なのだから。




たまには私が逆のことを言ってみたいと思いつつ、




話しの切り返しが出来ないため、ここで止めておいたというわけで、




「じゃあ、またお昼にでも」




朝のやり取りがここまでと分かった彼女は、私にそう言って保健室に向かっていた。




1階にある保健室、その近くの階段を上って2階に図書室がある。




そのため、このくだりは毎日保健室のそばまで繰り広げられている。

私の職業は、安月給16万7200円の学校司書。




今の家は、彼と割り勘で暮らせてることから安月給でも2LDKに住めてる感じだ、




でも都内で16万する家賃。




いくら二人で割り勘と言えども、8万円家賃を出すと若干苦しい。




残りの8万で食費と光熱費などを出してるが、




どうしても年収が私より高い彼に甘えることになってしまう。




それが嫌で、本当は今の家に住むことに私は最初抵抗した。




だけど、彼が勝手に契約を進め。




しかも、敷金礼金をこれまた彼だけで払ってしまったので断れなくなった。




同棲したくなかったわけじゃないが、年上の彼に頼るのは気が引けた。




彼は多分、自分が多く出費を出すのは当たり前のような気でいるんだろう。




その考えが、時に喧嘩の種だ。




彼と私は、同じ大学の同じ学部でサークルが一緒というよくあるパターン。




私は彼の2年後輩。




先に社会に出て行った彼のほうが年収が高いのは当たり前だが、




自分の安月給と彼の平均的な月給を見てるとちょっと嫌気がさす。




そんなことを考えながら、今日も学校の門をくぐった。




図書室にいるのが学校書士の仕事だが、毎日職員会議に参加しなくてはならず。




授業などで図書室を使う場合などがあるため、職員とのコミュニケーションを取るのは大事で




それに図書館を利用する生徒とのコミュニケーションもあったりと、




実質、教諭たちとしてることは一緒かもしれない。




ただ、授業をするわけではないし、クラスを持っているというわけでもないので楽ではある。




でも、今私を悩ませていることが多少ある。




ひとつは、生徒の顔と名前を覚えること。




たくさんの生徒が利用する図書室、時に生徒から相談や話しをすることがある。




そのため、その生徒のことをひとりひとり覚えなければないらないこと。




もうひとつは、図書の整理と新しく買う本の見積もりを出すこととそれを職員会議で報告すること。




どういった理由で、その本を買うのかや同じ系統の本がないかを調べたりすること。




本に囲まれること、それに生徒たちとの交流はとても好きなことだけど




厄介な事務作業が多いと、ものすごくこの仕事が嫌いになりたくなる。




愚痴をこぼすときりがない、そんな風に心に言い聞かせながら




私は職員室に置かれた司書用の席に座った。