やっぱり劇場で観たかったなぁ。


追加公演、ディレイ配信という劇団の対応に

「学習してるじゃないか!そうだよ、いろんな道を探って実行してくれ!」と思いました。


初演から観続けている『心中・恋の大和路』。

とは言え、初演時は幼くて「日本物?心中?ショーのある大劇場公演の方が観たいよ〜」と、連れて行ってくれた今は亡き祖母、母に文句を言っていた身です。


ただ…

えーっ、大浦みずきさんて歌も上手いんだ〜(♪この世にただ一つ)と思ったこと、

そして、日本物×ロック調の音楽、峰さを理さんの絶唱の中、瀬戸内美八・忠兵衛と遥くらら・梅川が真っ白な雪山で迎えるラストシーンに鳥肌が立ったことはかなり強く印象に残っています。


そして、星組再演時の姿晴香さんの梅川にズキュンと胸を撃ち抜かれまして。

花組で男役から娘役に転向された頃から気になり、初めて娘役さんへのファンレターを書いたのが姿晴香さん:ケイコちゃんなのですが…。

元男役ならではのシャープなダンスに色気…で魅せるショーも大好きでしたが、この方は本当に男役でしたか?と疑う程の儚さが魅力的でした。

薄幸の美女、よろめき夫人NO.1だと今でも思います。(でも、舞台では薄幸の美女もよろめき夫人も演じてはいないのよね笑

余談ばかりになってしまうけれど、私的三大薄幸の美女・よろめき夫人役者は姿晴香さん、毬藻えりさん、星奈優里さんです!(うわー、星娘1ばかりだ…)

ケイコちゃん、シギちゃんの『仮面のロマネスク』トゥールベル夫人が観たかった…

そのケイコちゃんの苦界に生きる身がただただ心の拠り所の忠兵衛へ向ける真っ直ぐな、でもいつ消えるともわからない蒼白い僅かな蝋燭の灯火のような儚い儚い愛が、消え入りそうなのに案外しぶとい感じの梅川が頭から離れません。

ラストの雪山シーンは号泣、号泣、号泣。

終演後、暫く立ち上がれず、客席係のお姉さんに促されてバウホール2番扉を出たのを鮮明に覚えています。


その後、剣幸さん、汐風幸さん、壮一帆さんによる再演を号泣しながら観劇して来ました。

その都度の感想は大長編で語れるほど思い入れがありますが、時間のある時にチャレンジしてみよう。


宝塚の名作としていつまでも受け継がれて欲しい、否、受け継いでいくべき作品だからこそ、再演もかなりの忠兵衛役者にこそと選ばれてきたと思います。

そして、その忠兵衛役者にピッタリの梅川役者が存在していてくれた巡り合わせ。

幕が上がる前は、大丈夫かな?ちょっと薄幸とはかけ離れている梅川さんのような気がするけど…ということもありましたが、“鬼”谷先生のスパルタ指導の賜物か、仕上げてくる生徒たちの努力にも胸を打たれてきました。


今回の「和希そら主演」による再演が発表時には

①えーっ、月城かなとさんで観たかった〜

②和希・夢白・凪七?…宙組?

③和希さんなら、出来ちゃうな、うん。

あっ、東上初主演おめでとう!

④夢白さんの『和物の雪』娘1への総仕上げか。

と思いました。


①がね、コレは今も思う。

残念…


そして、漸く本題に…

長くなってしまったので、本題は次記事に。