準々決勝

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明日はもう準々決勝。高校野球で一番面白いと言われている日。

 

時間がないので乱筆乱文です。ただ、頭の中ではしっかり吟味しました。波乱の1日を想定。

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【第1試合】

〇花巻東×健大高崎●

・・・激戦が続く健大高崎。派手な勝ち上がり方ではないが、投攻守いずれも地力の高さを証明するような勝ち方。チームとしての足腰の強さを感じる。

 

この2試合、投手陣の柱として見事な活躍を見せてきた左腕・下重君。明徳義塾・敦賀気比という名だたる強豪を連破したこともあり、そろそろ疲れが出てきそうな頃ではある。

 

エース右腕・石垣君が完調ならば心配不要なのだが、わき腹を痛めているという事でどこまで投げられるのかは依然未知数。やはり無理はさせられないはず。となると、制球力のある左腕・山田君や、144km右腕・島田君の登板も十分に考えられる。青柳監督の「投手やり繰り」にも注目したい。

 

対するのは花巻東。もともと素材型の好選手が多かったチームだが、一冬越えて一気に開花してきた印象。特筆すべきは中軸の威圧感。3番・新田君、4番・古城君(2年)、5番・赤間君(2年)。粗さは多少あるものの、いかにも長打が飛び出しそうな雰囲気を醸し出す。1、2番が機能するようなら、更に得点力が上がりそうな予感。

 

投手陣もよく頑張っている。器用な大型右腕・金野君が6回くらいまできっちりゲームを作れているのが大きい。さらには、左腕・萬谷君(2年)が投球回数を重ねるごとに良化。球質の良さを見ても、さらなる覚醒を起こしそうな気配がプンプンする。

 

予想→難しいが花巻東をチョイス。健大高崎がやや疲れてきている感じがするのに対して、花巻東は余力をまだまだ残している感じがする(1回戦→2回戦と、徐々に戦う相手が強くなっていっているのも良い形)。

 

だからと言って、完成度が高いのは健大高崎の方。地力の差で普通に勝つ可能性も高い。ただ、投手陣の状態が読めない今なら、健大高崎にも付け入る隙があるかなと感じた。その隙を、花巻東が長打攻勢で埋めることが出来ればやけど。

 

後半勝負に持ち込めれば花巻東に分が出てくると思うので、何とか6回終了時点でドローペースで行きたい。ポイントは、やはり先発投手の出来。前半から飛ばして、良い形で萬谷君に繋ぎたい。

 

先発予想

花巻東:金野

健大高崎:山田

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【第2試合】

●横浜×西日本短大付〇

・・・打線好調の西日本短大付。チャンスを確実に得点に結びつけている印象が強い。2回戦の山梨学院戦は8安打で11得点。「与えられたチャンスはすべて活かしました!」仕事のできる男。そんな戦いぶりだった。集中力の高さが際立っている。

 

井上君(遊撃手)の離脱はめちゃ痛いけど、それをカバーするだけの強力さがあるのも確か。奥君、斉藤君、佐藤君、安田君、山下君・・怖い打者の名前が次々と出てくるしね。

 

投手陣では中野君が孤軍奮投。打たれながらも要所を締めるピッチングが光る。ただ、立ち上がりはあまり良くない印象。スーッと滑り出せるかがポイントに。また、2完投してるだけにスタミナがどれほど残っているのかも気になる。

 

西短は、個人的には「エースと心中」型のイメージがあるので、明日も中野君で行くのかなと思ってる。番手陣が未知数なだけに、中野君で行けるところまで行きそう。それとも「実は、秘密兵器がいました!」っていうシナリオが隠されている?

 

あと、大会2勝後と言えば、秋の沖縄尚学戦(九州大会で2勝後の大敗)が、嫌でも頭をよぎってしまう。その時の自分を超えて行けるかどうかにも注目。9回5失点くらいで行ければ、「頼れる味方打線」が何とかしてくれそう。

 

対するのは横浜。こちらも打線が活発。大会終盤にかけて調子を上げてきている印象。投手陣では、期待の織田投手(2年)にアクシデント発生。明日投げられるのかは不明だが、さすがに無理はさせてこないだろう。となると、誰が先発してくるのか?

 

エース左腕・奥村(頼)君が頭から行くのか?2回戦で好投を見せた右腕・山脇君?左腕・片山君?の可能性もあるか。その辺も興味深い。

 

予想→普通に考えたら7:3で横浜やけど、深読みすれば難しい。

 

今の西短打線を止めるには、力のある横浜投手陣とはいえ消耗は避けられないだろう。横浜として、優勝を狙うには次戦以降のことを考えなきゃいけない面もあるが、一戦必勝態勢で行かないとヤラれる可能性がある。

 

うーん。展開次第では横浜の大勝も十分あり得るんやけど、あえて西短をチョイス。理由は、大垣日大・山梨学院と言った強豪に主導権を一度も握らせなかった我慢強さ。経験値に裏打ちされた何かがあるんかなと。

 

ただ、西短が勝つにはロースコアじゃ厳しい。7、8点勝負くらいの乱打戦に持ち込みたいところ。先手必勝。序盤に取れるだけ取って、全速力で逃げ切れる展開にしたい。

 

といっても、横浜強いよな。無茶な逆張りと思われても仕方ないか。それでも、それでもやで。何かが匂うんよ。今回こそ波乱の匂いやと思う。ワシの左脇かなと思ったけど違った。ちょっとスイーだけやったし。

 

横浜:奥村(頼)

西短:中野

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【第3試合】

●広島商×智辯和歌山〇

・・・近畿勢最後の砦となった智辯和歌山。投手陣では、渡邊君・田中君のW右腕が安定。宮口君にはやや不安が残ったが、持ってるモノが凄いだけに一変は可能。

 

打線は今大会NO.1かも。大型打線にありがちな粗さが少ない。左腕・技巧派・本格派・・どのタイプにでも対応できるはず。普通にやれば、5点は計算できる打線と思ってる。

 

対するのは、東洋大姫路を撃破してきた広島商。投打ともに、公立校とは思えない切れ味を発揮。相手が手負いだったという面を差し引いても、近畿王者に勝ち切った実力は疑いようがない。左右2枚看板(徳永君・大宗君)に加え、技巧派左腕・片岡(虎)君が良い味出してる。打線もソツがない印象。上位下位切れ目がなく、ここぞの場面での集中打も魅力。

 

予想は難しいけど、智辯和歌山をチョイス。広島商も強いけど、今季の智辯和歌山はめちゃくちゃ強いと感じてしまっている。うまく言えないけど感じるものがある。半世紀近く高校野球を見てきた感覚。

 

↑↑

これが、まあ当てにならない。

 

先発予想

広島商:大宗

智辯和歌山:渡邉

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【第4試合】

〇聖光学院×浦和実●

・・・聖光打線に当たりが出てきた。シャープだし、コンタクト能力が高い。早実相手に3点ビハインドをひっくり返した勝負根性もお見事。

 

投手陣では、制球力の高い左腕・大嶋君が安定している。いいピッチャー。明日は後方待機(リリーフ待機)になるかもしれないが、2枚看板の一角、右腕・管野君に余力がたっぷりありそうなので、そこまでの心配はいらないか。

 

浦和実は左腕・石戸君の疲れが心配。足を極端に高く上げるフォームなだけに、連投の明日は「下半身の粘り」がどこまで持つか気掛かり。疲労が残っているとのことで、東海大札幌戦の先発を回避したっぽいし(監督インタビューで、そのようなことを言っていた気がします)。

 

そんな状態で好投→今大会防御率は0.00。石戸君のポテンシャルに加えて、クセ強フォームの魔力が凄すぎる。あとは彼のスタミナ次第といったところ。

 

打線に関しては、小粒だけど結構振れている。相手の隙を見逃さない攻撃も、さすが関東4強と思わせるもの。派手さはないけどモノはいい。エナージェルみたいな打線。

 

予想は難しい。戦力に差は感じないのでどっちに転んでもおかしくない。最後の最後まで迷った。

 

結論:ワンマッチなら浦和実を選ぶけど、明日は「連戦」の消耗戦。となれば、聖光学院の精神的な部分を評価したくなった。精神力重視の野球をやってるイメージがあるから。最後は、普段の鍛錬で培われた昭和根性で勝ちをつかみ取るかなと。

 

先発予想

聖光学院:管野

浦和実:石戸

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(以下余談)

時間ないので寝る。今日のMVP。投:石戸君 打:イーマン君。