☆同潤会代官山アパートメント / 三上延   2019

    立ち上がれ日本人  / マハティールモハマド

                                     加藤暁子  訳   2013


   FBフレンドが以前、紹介していて興味が湧いた「立ち上がれ日本人」。

   マレーシア元首相による嘗ての憧れの国 日本への重大な格言集だ。

   明快、日本の外交姿勢の虚を突く答えがここには書かれている。

   アメリカのネオコン(新保守主義者)主導によるイラク戦争を危惧して日本の欧米追従(マハティール氏は盲従と言っている)に警鐘を鳴らしている。

   又、中国の台頭にも触れていて怯えるなかれ!と興味深い説話に思わず膝を打つ。

   

   この本を紹介してくれたフレンドは若いのに人並み以上の見識を持つ女の子です。

   彼女のFBメッセージはいつも明快で胸のすくようなメッセージが常に発信されていて、このマハティール氏の発言を読んでいたらその子の普段の言説と、ダブって来るのです。

   これは驚きでした‼️

    経済、グルメ、クールジャパンetc…  この子の発信力は多岐に渡り、FB内でも常に羨望の的ですが、肝心な等身大の20代の若者の一面も覗かせてホッとさせられるところが又、いい。


   彼女の今後に益々目が離せません❣️


   さて、二冊目は「ビブリア古書堂の事件手帖」で馴染みの三上延の最新作「同潤会代官山アパートメント」。

   タイトルの共同住宅は実在した建物だった。

   若き日、東京本を頼りに現地を観に行ったことがある。

   昭和2年の竣工時に入居した或る夫婦の話から始まり、その後10年単位でこの家族四代を描いた小説である。

   性格描写の確かさ、時代を捉える出来事をエピソードとして盛り込む巧みさ、そして原作者の地元である藤沢や茅ヶ崎が東京のベッドタウンとして重要なファクターとして登場したり、関東大震災で始まり阪神淡路大震災で結ぶ時代を地震と言う共通事象で自在に結び付けるストーリングは見事の一語である。

   これは「ビブリア古書堂の事件手帖」の様に是非映画化して欲しい一編だ。

   作品中に頻りに引用された♫月の砂漠

イメージ音楽として是非お聴き下さいまし。 


https://youtu.be/8vv8LuIOVOI


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