ついに来ました、
「ラプンツェル」

このお話自体が
色々ツッコミどころ満載
ですが、

出てきたカードが

1番「魔術師」🧙‍♂️

意味深です。

とりあえず、
この物語から
ざっくり
復習していきます。

(ディズニーの映画でなく、
グリム童話の方です)

とある貧しい農家のおかみさんが妊娠しました。

体調が優れないなか、
近所の魔女の庭の野菜(ラプンツェル)だけが食べたい、

というので、

ダンナさんは、
魔女と取引します。

野菜と引き換えに、
生まれた赤ちゃんを
魔女に渡す、と。

その後、
無事産まれた赤ちゃんは、

夫婦の抵抗空しく、
魔女に連れていかれます。

そして、
魔女はその子、ラプンツェルを
塔に幽閉したまま
それなりに大切に育てます。

ある日、
その塔を通りがかった王子さまは、
ラプンツェルの歌声に魅力され、

魔女が、
ラプンツェルの下ろしてくれた髪をロープ代わりに
塔へ上がっていくのをみかけ、

それを真似て、
塔まで上がり、
ラプンツェルの元へ。

魔女しか知らなかった世界に
突然、現れた王子に驚きつつも、

ラプンツェルと王子は逢瀬を
重ね、
恋に落ちていきます。

そんなある日、
ラプンツェルは
うっかり口を滑らせ、
魔女に王子の存在を
知らせてしまい、

裏切られたことに
激昂した魔女は、

ラプンツェルの髪を切った上で、
ラプンツェルを野へ追い出し、

何も知らず、
ラプンツェルに会うために塔を
訪れた王子を騙して、
王子は塔から転落し、
しかもその際に両目を失明。

悲嘆に暮れながら
視力もないまま、
荒れ地を彷徨いつづけた王子は、
行き倒れ寸前のところで、

ラプンツェルの歌声を
聞きつけ、

荒れ地でなんとか生きながら得ていたラプンツェルと再会。

ラプンツェルの涙が
王子の目に触れた時、
王子の視力も戻り、

二人でお城に無事帰還。

めでたし×2✨

ざっくり書いても、
なかなかな内容。

でもこれ↑でも、
グリム童話初版に比べれば
大分ソフト。
元々は、ラプンツェルが妊娠していたので王子の存在がばれる、という話しなので、
生々しいというか、
人間らしいというか…

つまり、
王子のやんちゃぶりが
オブラートに包まれたわけですが、
(童話だしね…)

さて、
ここに、
どう「魔術師」のフィルターを
入れてみるか。

「魔術師」は1番のカードなだけあって、

始める、
とか、
創造していく、

という象徴です。

宇宙から降りてきた光(エネルギー)を、
ワンド、カップ、ソード、コインの四大元素を利用して、

現実創造していくぞ、

という意思と情熱のカードです。

まだ、これからの人、
なのですね。

「愚者」という、
なんの自我もなかった
ただそこにいるだけの存在から

初めて「自分」として、
何かを為していく、
始める前の
無限の可能性に満ちています。

その為のインスピレーション(天からの光、情熱、とか)と、
道具を与えられたわけですが、

未経験なので、
その先は未知です。

でも、全く先に対する恐れはありません。

失敗の経験もないからです。

人は何か始めるとき躊躇してしまうのは、
失敗を恐れる時です。

ある程度、生きて経験を重ねてくると、

失敗経験も重ねてくるので
そこで恐れを憶えていきます。

でも、
もしそこで何もしなければ、
失敗もしませんが、
成功もせず、

なんの経験もせず、
ただそこに踏むとどまるのみです。

無茶をすればいい、というわけではありませんが、

私達が、この体を持って
この世界にいるのは
経験を求めて、
ということなら

何もしない、
というのが1番もったいないことかもしれません。

「魔術師」は
四大元素を道具としていますが、

「ラプンツェル」を見たとき、
この物語の要は
彼女の長い髪、
です。




「長い髪」というアトリビュートを通して、
この物語は展開します。

まあ、
童話的には、
魔女が大切に育てた世間知らずの娘に手を出して妊娠させる、
というのは、
あまり誉められたことではないかもしれませんが( ´;゚;∀;゚;)、
(まあ、愛はあったということで)



王子もまた世間知らずの未熟な人間だったのでしょう。

でも、
ながい髪のロープがなければ、
ラプンツェルと王子が出会うこともなければ、
そこから落ちることも、

野をさすらって、
艱難辛苦の末の再会もありません。

それが失敗だったか、成功だったかはさておき、

何もしなければ、
なんの経験もありません。



さあ、
もし、
目の前に差し出された何かがあれば、

あなたはどうしますか?

最初は使い方がわからなかったり、
誤用してしまうこともあるかもしれません。

でも使ってみないと、
物語は始まりません。

失敗も成功も、
踏み出した先にしかありません。