カラスの額縁 | 羽黒神社宮司のブログ

カラスの額縁

発見!!

ちょうど、つぶれた本殿側で、今日、発見いたしました。


錦糸の刺繍のカラス。
額縁は、折れてバラバラでしたが、
つぶれた本殿の屋根の下で、雨に濡れなかったようです。

これはですね、
 


ある方が、是非羽黒神社に、と、
今から四年前に奉納下さったもので、

まさか今になって見つかるとは思いませんでした。

羽黒山開祖、蜂子皇子を羽黒山へ導いたという、三本足の霊烏の額は、本殿前の幣殿に掲げてありましたが、

地震以降、どうしても見つからなかったのが、
大きな揺れで、本殿側に行ってたみたいです。

ただ、額縁は折れてバラバラになっており、その残骸は拾ってきましたが、

部材が足りないので、ほかの壊れた額の部材を使用。

なんせね、
錦糸刺繍の布はいただきましたが、
それを納める額縁を、神社の会計から買ってもらうことは、到底出来ず、

自分で買おうと思ったら、サイズ的に特注となり、結構な金額になったのですが、

買い替えず、直します!
壊れていた、嘉永元年の額の一部と貼り合わせて、水性ラッカーで塗り直し。

で、
留め具を、別の壊れた額縁から移設。

嘉永元年の額には、そんなの付いてないですからねー

ちなみに、額の中身は保存してあります。
(和歌の短冊を集めたものです)
使ったのは、額縁の、折れていた部分。
(偶然、太さがおんなじだったのです)

さ!

完成♪

もとどおり(っぽい)

やっぱり、羽黒神社には、どっかにカラスがいないとね。

午後に、正院八幡さんの例祭奉仕に行きましたが、その前後、ずっとこの作業。

気持ちの切り替え、大変なんですが、

西日に輝く錦糸のカラス。
あー、
三ヶ月ぶり、

おまえに会えてうれしい。・゚・(ノ∀`)・゚・。