重機にゃかないません、が! | 羽黒神社宮司のブログ

重機にゃかないません、が!

前記事の続き、

今回の目的は、倒壊した拝殿内より、大切な神具を取り出すこと。

それにはまず、拝殿に続きで建っていた神饌所の屋根を取っ払うこと。


きれいに外された神饌所ですが、
この日はここまでで、

翌日、雨の中でしたが、
ここからは、巨大な拝殿の中に潜り込んでの手作業です。

もちろん、チェンソーなどを使いながらですが、
そこはプロの仕事。

そこは切ってもいいけど、そこを切断すると、あちらから崩れる、
というような、我々素人では分からないことを計算しながらの危険な作業です。
しかも、何が大事か、大事でないかは神職でないと分からず、そこを奈良のS宮司さんが、ヘルメットを付けて指導してくださっています。

結果、
半ば諦めていた、大量の神具が救出されました。


ありがとうございます!

思えば、
S宮司と知り合ったのは約20年前。

お互い、神社本庁の神社振興対策指定神社の認定を受けていた時で、本庁の研修会で一緒だったのですが、

その時、私は計画した事業が滞っておりまして、発言した言葉は、
「えー・・・実は10年ぶりに子供が産まれまして、何も出来ない状態でして・・・」

そうしたら、他の神職さんがたから「おー」と、拍手が沸き起こりましたが(笑)

その時産まれた次女は、もう二十歳ですからね。

しかしまあ、
20年ぶりの再開が、こんな緊急時でなければ、なおよかったのですが、

翌日から、泥まみれの神具や絵馬等の修復作業がはじまります。