二十日戎(はつかえびす)
今日も朝から暑いです!
珠洲市は昨日、今年初めて30度越えの夏日だったようで、
あいかわらず境内清掃をやっておりますが、暑い上に、黄砂が舞っているらしく、目はシクシク、クシャミは止まらず、鼻をかむティッシュがすぐなくなります。゚(T^T)゚。
そんな昨日の午後は、助勤奉仕を依頼され、お隣の能登町へ行っておりました。
能登町藤波鎮座、延喜式内神目伊豆伎比古(かむめいづきひこ)神社の論社であります、神目(かんのめ)神社でございます。
(神目伊豆伎比古の論社は、旧鳳至郡に4社ございます)
鳥居をくぐった瞬間、いきなり杜の中に入った感じで、まことに雰囲気がよいです。
本殿と拝殿は離れていて吹き抜けですが、浜風で黄砂が飛んじゃってるのか、それとも杜が遮っているのか、ぜんぜん辛くありません。
覆屋(おおいや)に納まっておりますが、三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の、なかなかスバラシイ本殿です。
本殿の縁(えん)には、奉納された鯨の頭の骨。
このあたりは古代からクジラ漁が盛んなところで、ほど近い真脇縄文遺跡からは、大量の鯨の骨が出土しています。
そして、拝殿に奉納されている、クジラ漁の図の絵馬。
これが能登の、いや日本の伝統文化なのであります。
国際テロ集団シーシェパードや、インチキ動物愛護団体に見せてやりたい気分であります。
第13代前田斉泰公は、能登巡見の折にこの藤波に立ち寄られ、クジラ漁を見物されて、満悦至極だったそうで、
その様子を描いた絵馬も、かつてはこの拝殿に掲げられていて、今は地元の資料館に納められているのを、むか~し見た記憶がございます。
この日のお祭りはエビス祭りで、なぜか神目神社の公式祭神にはエビス様の御名が記されていませんが、
かつて、藤波地内にあったえびす様の祠を合祀されたそうです。
能登の海岸沿いでは、ちいいさな小島や岩などに、漁業の神様としてエビスさんや、海運の神様として弁天さんが祀られていることが多く、
特にエビスさんは、かつてえびす講の日であった10日や20日に、漁業関係者が集まって祭礼が行なわれることが多いのでございます。
昔は、当氏子にも船主さんが何人かいて、えびす講の翌日の2月11日、ちょうど紀元祭の日に、起舟祝いの玉串料を持って参拝されていたのですが、
今は一人もいなくなってしまいました・・・(ノ_・。)
しかし、ここ藤波では、クジラ漁は今は行えませんが、定置網漁が行なわれていて、今も漁業に従事している方が、かなりおられるとのことです。
拝殿に、なにやら図解のような額が掛けられているので、よく見たら、
定置網の配置図でしたヽ(゚◇゚ )ノ
ひょっとしたら、関係ない者が見るべきではないのかもしれませんので、ぼかしてあります(;^_^A
今朝もあいかわらず、クシャミばかりしながら掃除をしておりますが、
なぜか、手水舎と拝殿の紙垂(しで)が二枚づつちぎれていました。
風、なかったとおもうけどな・・・?
鳥の仕業だと、また厄介でございますが、
とりあえず、作って、
お取替え!
ハシゴ出したついでに、シイの落葉で詰まって使い物になっていない雨樋も掃除してしまいます!
カラカラのお天気じゃないと、ムカデとか潜んでますのでね・・・(((( ;°Д°))))
いや~、ヒドイ詰まり様でした(*´Д`)=з
完了!
あ~クジラ食いて~っ!!
と思いつつ・・・
いやそれよりも、
海上安全、お祈り申し上げます!