蘭陵王の額 | 羽黒神社宮司のブログ

蘭陵王の額

今朝も境内清掃をしていたら、裏の水田に集まっているコハクチョウが賑やかに鳴いております。


寒くなってきたら、だんだん数が増えてきましたね~

ケヤキはほぼ散ってしまいましたが、境内のドウダンツツジやモミジはなんとかキレイに色づいております。



風が強くなってきたので、境内の掃き掃除はあきらめて殿内の掃除機がけと雑巾がけをしておりましたが、


縁や階は松や杉が使われておりますので、改築から30年近くたった今でもヤニが出て、雑巾がけをすると手がヤニだらけで無茶苦茶になります(x_x;)


ヤニだらけの手も撮りましたが、あまりにお見苦しいので、載っけるのはやめておきます。


11月中は新嘗祭が続いておりますが、春や秋の祭礼ほど連日ではありませんので、空いた日はこうして掃除にいそしむことが出来て、境内の秋の気配(もう冬か)を感じることができるのでございますが、

今日は燃料屋さんにストーブの灯油を入れていただき、明日の晩の雅楽会の練習に備えているわけでございます。


小学生や高校生ら、人様のお子様方に風邪でもひいてもらっちゃ大変ですしね。


雅楽会の練習場所となっている齋館は、次女らがお絵かきした後の消しゴムのカスだらけの、お菓子のくずだらけ・・・(ノ_-。)



で、

脈絡がありませんが、


この、ある兼務社にあります、蘭陵王(らんりょうおう)の額縁ですが、


文化勲章を受章された彫金家、帖佐美行(ちょうさよしゆき)氏の作品であります。

いったい誰が奉納してくださったのかと、裏を見てみましたらば、


ナント、これは伊勢の神宮より下賜されたものでありましたヽ(゚◇゚ )ノ

昭和53年に、地元の太鼓を伊勢の神宮に奉納することが許され、先代宮司が率いて神宮へ詣でた時、当時この兼務社の氏子会長様が祝電を打ち、その事に感激した太鼓打ちのメンバーが、神宮より賜ったこの額を下さった、という旨が書かれております。

画像↓は神宮奉納のものではありませんが、当時のもので、笛を吹いているのが先代宮司であります。

この時、蘭陵王の額を頂かれた会長様は、これは個人で持つべきではない、と思われて、氏神様に奉納されたようでございます。



こういうものを拝見するにつけ、我が正院町に伝統を遺してくださった先輩方に敬服する次第であります。


お絵かきして遊んでばっかりいないで、もっとがんばらんとイカンですな・・・(^o^;)