盂蘭盆(うらぼん)とは無関係です~七日盆 | 羽黒神社宮司のブログ

盂蘭盆(うらぼん)とは無関係です~七日盆

毎年会場を交代で開催している「珠洲・加賀合同神職会」が、昨夜珠洲支部当番にて、珠洲市宝立町(ほうりゅうまち)の国民宿舎のとじ荘にて開催されました。
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のっけから「盂蘭盆とは無関係」と申しておりますが、いわゆる仏教行事としての盂蘭盆会(うらぼんえ=ウーラバンナ)は後に日本古来の祖霊祭と習合したもので、お盆の行事=仏教由来、ではないという意味です。

農閑期にあたる盆と正月は年神様にお休みいただき、祖先の御霊を迎えて静かに過ごす、という冬と夏の一対の行事であり、それは仏教伝来前から行なわれてきた日本古来の風習であります。
(盂蘭盆自体、仏教のものとは言い難いですが、もともと仏教には亡き人を弔ったり祀ったりという概念は存在しません)


一般にお盆は12~3日からといういい方も地方によっては盂蘭盆会の影響でそういう考え方をすることもあるようですが、能登では古来より、精霊(招霊)は7日、とされていて昨日の8月7日(旧暦の7月7日)に迎え火としてのキリコ(切子燈籠)を出すわけであります。

と、ここまで書いて、祖先の御霊がいらっしゃるって時に家を離れてのんきに宴会とは何事かっ!と、自己矛盾に気づくワタクシでありました・・・。゚(T^T)゚。

それはさておき、
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今朝のローカル紙ですが、この巨大な大キリコを加賀の神職様方に体感していただこうと、なかなか予約の取れないこの日に神職会を企画したのでありました( ̄▽ ̄)

珠洲市と加賀市は石川県の最北と最南で200キロ近く離れていて、同じ県と言いながら文化、慣習、お祭りの形態もかなり相違があり、神職同士の交流も希薄であったので、数年前から、端と端の者同士、一年に一度会場を交代して交流しましょうと、数年前に始まったものです。
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特にキリコ祭りは能登でも奥能登に集中していて、加賀の方はめったに見る機会はありません。

その中でも、群を抜いて巨大なこの宝立のキリコ。
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デカイです・・・(゚Ω゚;)

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重そうです・・・(  ゚ ▽ ゚ ;)

私も久しぶりに見ましたが、この迫力は画像ではお伝えしきれません。
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動画でもお伝えきれない感じですね~(^o^;)

宝立地区のお囃子はホント、曳山の囃子に聞こえます。

キリコの囃子全般はルーツは佐渡の三番叟にあると私は思っているのですが、この地区だけは違いますね~


このお祭りのクライマックスは大キリコが海に入り、沖に照らされた松明の火で祖先の霊を迎えるわけですが、それは夜の10時過ぎで、それまで我々は宿で呑んでおります(^^ゞ
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山海の幸が並びますね~♪

のと路荘さんは珠洲の名勝「見附島」のすぐそばにあります。
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風光明媚で、普段は静かでいいところなのですが、この8月7日だけは予約がいっぱいで、この日の神職会もそうとう前から予約してあったようです。

午後10時過ぎ、キリコは多くの若い衆に担がれ、海を目指します。
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以前は珠洲一円、どこの集落でもこの8月7日は子供キリコが出ていて、私も子供の頃は担いでいましたし、神職となってからは地元のキリコのお祓いをしなければならず、なかなかこのお祭りを見に来ることは出来なかったのです。
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真っ暗な海岸に浮かぶ巨大なキリコの姿はなかなか幻想的です。


花火もどっか~んと・・・o(^▽^)o
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夜店もあります♪
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こういう時何が楽しいかって、普段自分が奉仕する神社のお祭りじゃ夜店へ行けませんしね~
路上で買ったタコ焼き食べるなんて滅多に出来ません。あ~楽し♪(*^o^*)

結局宿で呑み直す用に色々買いこみましたが、ウチのK山支部長は「絶対ホットドック買っといてくれ」と念を押されていました・・・(;^_^A


今朝の風景。
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ホント、風光明媚でしょ?(^^)

朝食後のコーヒーはサービスでした♪

加賀支部のN尻君の今朝のベストショットだそうです。
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朝日に映える見附島。


「携帯で携帯写真撮らんでも、メールでやり取りすればいいんじゃないの?」
と言われてしまった・・・( ̄□ ̄;)