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たびぶくろツアー☆

とあるオッサンの手慰み

 

 

2024年

 

1月1日

 

ブルネイ・ダルサラーム

 

 

 酔っ払ったまま

マレーシア側の

イミグレーションへ向かいます。

何の質問もなく、荷物検査もなく

何事もなくマレーシア出国です。

 お酒の持ち出しとかの

検査があるかと思ってけど

そんなのもないようです。

 

 また、丘を上って

今度はブルネイ側のイミグレーションへ

ボンボヤージュ。

 

 

 

 

 

 

 ブルネイ側も

何の検査も質問もなく通過。

こんなことなら

ビール6缶買っとけばよかった…後悔。

 

 

 

 

 

 

 イミグレーションを出ると

バス停がありますが

ここから乗る客はまずいないので、

バスもここまで来ないと思います。

 

 基本的に吾輩は

ブルネイバスを信用していません。

先日、空港をすっ飛ばしたのを実際、

この目で見てますし…

 

 やはり、人通りや車通りの多い道まで

歩いて出るしかありません。

 

 かなり蒸し暑いので

体力を削られますが

死の行進です。

バタン・パーヘンジャン辺りまで

行けば何とかなりそうな気がします。

 イベリコは不安そうな顔になってますが

仕方有りません。

 

開始!

 

 う〜

なんもねえっ

 水が少ないので

途中、店があるといいのですが…

 

 

 グーグルマップを開くと

何軒か店らしき表記はあるのですが

もう何年も前から閉店していたり

休みだったり

かなり不安になってきました。

 

 

 

 

途中、休憩をしながら

歩いていたのですが

だんだん、イベリコが遅れ気味になってきました。

顔も赤く、肩で息するようになりました。

 手足が痺れると

イベリコが訴えてきました。

これはいけません。

熱中症の症状です。

早く休ませないと…

死の行進で死んだら

マジでシャレにならん。

 

 

 

 

 

 もう少し我慢して

歩けば、その先に

ガソリンスタンドがあります。

そこで休憩させてもらおうと

イベリコを励まします。

そして、そこで休憩しながら

DARTで車を手配することにしました。

 

 

 

 ブルネイのガソリン

ハイオクみたいなのリッター100円くらい

レギュラーみたいなの60円くらい

羨ましい…

 

 

 

 

 イミグレーションから歩いて40分くらい

ガソリンスタンドに到着。

すぐに店員にイベリコを休ませたい旨を伝えたら

クーラーの効いた店内へ通されました。

ありがとう。

 そこでしばらく休憩。

吾輩は配車アプリを起動して

車を手配していると

外にいた店員が

「今バスが通った、すぐにUターンして

帰って来るからあれに乗りなよ」

と教えてくれました。

 

助かりました。

このバスに乗って何とか

帰ることが出来ました。

宿に着いたのが15時過ぎ

シャワー浴びた後、2人とも

宿でくたばってました。

 

 炎天下の中

歩くのは控えようと反省しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年

 

1月1日

 

マレーシア

 

 ビール神は

本当にいるのですね…

 

 

 ブルネイへ戻るため

とぼとぼ歩いてマレーシアの

イミグレーションへ向かっていると

丘の上の営業してないレストランから

竹内力みたいなオッサンに

「ハッピーニューイヤー」

と声を掛けられました。

 

 吾輩達もそれに応えました。

その瞬間、ハッとしました。

これはビール神の啓示かも知れないっ。

見た目が竹内力というか

安岡力也なオッサンが

ビールを持っていないはずはないっ

まあ、明らかに偏見ですが…

 

そこで吾輩は

「ビールを所望する!」

と突拍子もなく、この力也に問いかけました。

 

「あるぞ、こっちだ」

 

神様…

 

 

 力也が言うには

「6缶で10BND(約1,080円)だ」

 

「二つでいい」というと

「1缶 2BND(約216円)だ」

「OK」

「こっちへ来て、欲しいビールを選べ」

と吾輩が家の中の

冷蔵庫まで案内されました。

 

 

 ビールの入っている冷蔵庫には

後付けの鍵が掛けられ、

厳重に保管されていました。

 中には、冷え冷えの

ギネス、カールスバーグ、アンカーなどの

ビールがぎっちり。

ロイヤルレガリアです。

 

 

 

 

 

 お待たせ、イベリコ。

ビールだよ。

 

 

 

 

 

「ビール神に乾杯!」

 

 いや〜、久々に飲むと

やっぱ美味しい。

外が暑いとなおさら。

 

 

 力也がビール神に見えます。

ありがとう。

 

 

 これで心置きなく

ブルネイへ帰れます。

つか、問題は帰りのバスなんですが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年

 

1月1日

 

マレーシア

 

 

 

 ブルネイの国境を越え

今度はマレーシア側の

イミグレーションへ向かいます。

 

 少し小高い丘になっていて

風が強かったです。

そのせいで木が揺れているのかと

思いきや、野獣の群れが木を揺らしてました。

 野生の野獣です。

 

 

 

 

 

 

 

 丘を登り切ったら

マレーシア側の

イミグレーションが見えてきました。

のどかな感じが漂ってます。

ブルネイのイミグレーションから

ここまで歩いて5分くらいです。

 

 

 

 

 ここでも、やはり

車と同じ列に並べと

軍服姿の若者に指示されて

車の後ろに並んで

係員にパスポートを渡します。

 質問も何もありませんでした。

すぐに入国スタンプを押されて

あっという間にマレーシア入国。

 

 

 マレーシアのイミグレーションすぐ近くに

お酒の販売所がありましたが

今日はお休みのようで

シャッターが閉まってました。

 

 ブルネイドルをリンギットに

両替するような場所も見当たりません。

 道端にある大きなゴミ箱には

ビールの空き缶やらウイスキーの瓶やら

カールスバーグやギネスの段ボールなど

お酒関係のゴミがいっぱいでした。

道端にもビールの空き缶が

たくさん捨ててあります。

 

 

 

 

 

 

 しばし歩くも、マレーシア側に

人の気配がほとんどありません。

 

 地球が滅亡する

人類最後の村です。

もしくは、家から

ゾンビが出てくれば

ウォーキングデッドの世界です。

 

 ここも閉まってます。

つか、需要はあるのでしょうか?

 人の気配はありません。

 

 

 

 

 小さなマーケットがありました。

焼鳥の良い匂いがします。

売ってるものは果物やナッツ類、焼鳥など

ガドン地区にあるナイトマーケットと

あまり変わらない内容でした。

 

 

 この近辺では、

ブルネイドルがそのまま使えます。

このマーケットの商品もちゃんと

リンギットとドル2つの表記が

してあって親切でした。

しかし

お目当てのビールはありません。

 

 

 

 

 

 

 一軒だけ小さな商店が開いていました。

ここならありそうです、期待します。

「ビールはありますか?」

「ありません」

「ありがとう、さようなら」

 

 

 

 

 

 

 

 この道をずっと進めばリンバンという

町に着くらしいのですが

バスらしきものは当然見当たりません。

まあ、行く気もないのですが…

リンバン方面に走り去る

野獣の後ろ姿を見ていたら

一気に徒労感に襲われました。

 

「おれは何しに、ここまで来たんだ?」

 

 ビールも手にすることも出来ずに

退散するとは…

 

 神様、ヘルプ!