インド亜大陸をかけぬけろ!1996(91)カルカッタを去る | たびぶくろツアー☆

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とあるオッサンの手慰み

 

 

1996年

 

8月19日

 

インド

 

カルカッタ

※(現コルカタは当時カルカッタという

都市名だったので

カルカッタで通します)

 

 

 

 

 

 

 

 

宿でシャワーを浴び

荷造りして16時頃

パラゴンをチェックアウトする。

 

ちょうど通りがかったタクシーに

「ハウラ駅までいくら?」と問うと

「50Rs(約150円)」

交渉で40Rs(約120円)まで落ちたが

おれは35Rs(約105円)で譲らなかったので

交渉は決裂。

 

結局駅まで歩くことにした。

時間はある、ただ身体がダルいだけ…

途中、分かれ道に差し掛かり

どっちに行こうか迷っていると

オッサンが手招きして

「ハウラだろ?こっちだよ」

と教えてくれる。

「もう一方の道からも行けるが

ダーティーだからやめとけ」だって。

 

 

ハウラブリッジまでいっしょに歩き

そこで別れた。

優しいオッサンだった。

 

 

ハウラ駅に着いて

2階のカフェテリアで

チャイを飲んで時間を潰す。

 

 

その後

チケットコンダクター窓口に貼り出された

ウェイティングリストを確認しに行くと

おれの名前と座席があった。

良かった、寝床は確保出来た。S2,Lower Berth 31

電光掲示板にプリー行きは

プラットホームNo.19と出ている。

しかし、どう探してもNo.15までしかなく

困って近くにいたインド人に訊くと

もう一方の別の入口から入れば

No.19のプラットホームがあると

教えてくれた。

親切なインド人だった。

 

 

 

 

 

列車に乗り込むと

おれの席に堂々とオッサンが鎮座。

「チャロ!チャロ!(どけ!どけ!)ヒゲ!」

というと

自慢のヒゲをしごきながら

紙切れを見せられる。

「私はインディアンレールウェイで

働いているからフリーパスなんだ」

だからどうした?

んなこと自慢すんじゃねーっ!

「とにかく、おれの席だからどけっ」

というとすんなり席を譲ってくれた。

どうやらヒゲはおれの上の寝台らしい。

 

 

 

 

 

 

 

列車は19時半頃

プリーに向けて出発。

 

ヒゲといろいろ話をする。

つか、一方的に話し相手をさせられる…

ヒゲはKurda Road Stationのオフィスで

働いていて、家も近くらしい。

「マドラスへ行く時とか

リザベーションとか

何かあったら言ってこい。

便宜を図ってやる」

と自分の住所を

おれの旅のメモ帳に書き込んでいく。

ありがたいんだけど、おそらく使いません。

今日は歩き疲れた…

眠たい…

寝台に横たわると

ガタガタうるさい音が

子守唄になり

あっという間に眠りに落ちる。