ポーランド旅行記2019(28)ビルケナウ強制収容所跡地 | たびぶくろツアー☆

たびぶくろツアー☆

とあるオッサンの手慰み

 

 

2019年

 

5月1日

 

ポーランド共和国

 

オシフィエンチム

 

 

 

 

 

 

不気味に伸びる

死の門への引き込み線…

 

 

 

 

 

 Aがアウシュヴィッツで

Bがビルケナウ

ビルケナウが、いかに

広大な収容所だったのかが一目瞭然。

 

 

 

 

 

 1944年のピーク時には

約9万人のユダヤ人が収容されていたとか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いたるところで

ガイドツアーが開催されている。

 

 

 

 いろんな国からやって来てるのだろう。

中には、

笑顔ではしゃいでいる欧米人もいる…

 

 

 

 

 

 

 

元々は家畜を輸送するための

家畜車輌。

ユダヤ人たちは、これに乗せられ

ここまで連れて来られた…

 線路の終点は

ガス室焼却炉…

 

 

列車を降りると

最初の選別が行われた。

働けそうにない者は

着いて即ガス室送り…

シラミなどを駆除するための消毒室だと

偽られてガス室に…

 

 

働けそうな者は

全ての毛を剃られ

シャワー室に送り込まれた。

「この時、ガスではなく本当に水が

出て来たときは、心から安堵した…」と

「夜と霧」の著者

ビクトール・E・フランクルは言っている。

 

 

 

その後囚人服に着替えさせられ

このバラックでの生活を強いられた。

 

 

 

 

 

 辺りは湿地帯で

ろくな基礎工事をしてない

粗末なバラックに

横向きでしか寝ることが出来ないほどの

過密ぶりだったようだ。

横向きで寝ると肩が頭で圧迫されるから

仕方なく、自分が外で履いていた

糞尿の付いた靴を枕代わりにしていたとか…

想像を絶する過酷な状況だったらしい。

 

健常者でも、すぐに病んでしまう

のではないだろうか…

 

 

 

 

 

 

 

死が、本当にすぐ隣合わせだと

感覚も麻痺してしまうのだろう…

 

 

 

 

 

 

 

 今も廃墟と化した

収容所跡が残る。

 

 

 

 

 

 

 

 とにかく広い…

雲雀だろうか…

鳥のさえずりが聴こえてくる。

 

 

 

 

 

のどかな雰囲気の中に廃墟が佇む…

それが逆に恐ろしくなる…

 

 

 

 

 

 

吾輩こういうの苦手…

もうダメ…

 

 

 

 

どんどん暗い気持ちに

落ち込んでいく

たびぶくろツアー

ポンコツ御一行。

 

 

なにか気分転換をしたいと

防衛本能が働く。

 

すると収容所跡地のいたるところに

なにかの動物が掘ったであろう

無数の穴ぼこが

盛り上がっているのに気付く。

 

「何だろう?もぐら?」と思っていると

 

 

 

 

 

 

収容所の道端に

ハリネズミが

轢かれていた…

 

ハリネズミを生で見たのは

これが初めてだった…

 

 

あの穴ぼこの犯人は

ハリネズミと判明。

 

パトロールのためのカートが

行き来してるので

たぶん、それに轢かれたのだろう…

 

また気分が落ち込む…

吾輩、もうダメ。