ポルトガル旅行記2016(40)モラエスの生家を見に行く | たびぶくろツアー☆

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とあるオッサンの手慰み




2016年

1月1日

ポルトガル

リスボン



早朝、喉が渇き
こっそり宿を抜け出して
近くのカフェで大ジョッキビールを堪能。2€(約260円)
朝から赤ワインを飲む人が多くてびっくりする。(まあ、ここに朝から大ジョッキ野郎もいるが…)

そして、ふらっと立ち寄った明らかにホームレスな人に無料でコップ一杯の赤ワインを飲ませてもいた。
こういうところは日本とは違うなぁってオモタ。




ほろ酔い気分で
ここからほど近い所に作家モラエスの生家があるので見に行く。
近いつっても、ちょう坂道。




ラヴラ線のケーブルカーが見える。
もちろん早朝はやってない…
このアートな壁に挟まれた坂道をひたすら登って行く。
一気に酔いが廻り、へろへろ。
休憩休憩しながらゆっくり登る。
なんせおっさんじゃからのう…





ケーブルカーまでアートされている。
まあ、絵になるからいいけど…






フランスの無差別テロを悼んだ落書きだろうね…
レベル高いわ…



この坂道を登った
ほぼ頂上付近にモラエスの生家がある。







家の入口にはアズレージョによる碑文が掲げられている。


葡国海軍士官にして作家たりし
ヴェンセスラウ・ジョゼ・デ・ソーザ・モラエス(1854-1929)が
生まれ育ちたるはこの家なり。
長き歳月を愛する日本に過ごしたる
かれは祖国に思いを馳せつつかの地に死せり。




しばらくこの家の前で佇んで(ちょう迷惑だとは思うが…)
ゆっくり来た道を下っていく。



そして宿へ辿り着く。



この後、イベリコに「朝から酒臭いっ!」となじられるとも知らず…











※【ヴェンセスラウ・デ・モラエス】
作家
1854年5月30日 リスボンで生まれる。
生家はトラヴェサ・ダ・クルス・ド・トレル4番地の3階。
モラエスは子供の頃から、文学好きの夢想的な極度に感受性の高い性格だった。
軍人となり、1888年マカオに赴任する。
1899年、神戸・大阪駐在ポルトガル領事となる。
神戸で福本ヨネと同棲し始め、この間日本の政治、経済、社会、文芸、美術などの考察を
本国ポルトガルの新聞に連載したりもしていた。
ヨネが病死すると職を辞して,母国ポルトガルには戻らずヨネの故郷、徳島で隠棲する。
1929年、彼の地で生涯を閉じる。
主な作品に「おヨネとコハル」「徳島の盆踊り」「日本精神」などがある。