初インド旅行記1996(19)田山花袋ごっこ | たびぶくろツアー☆

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とあるオッサンの手慰み








1996年

3月


インド


 アーグラー








慌てて片乳彼女が部屋から出て行くと
宿オヤジは部屋の説明をし始めた


シャワーの蛇口は2つあるが、どちらも水しか出ないとか
詰まるからトイレで紙を流すなとか
部屋が気に入ったら、あとでパスポートを持って宿帳を記入しに来いという


どうでもいいから
早く部屋から出てくれ!
と思った



ようやくオヤジが出て行くと
おれはベッドに倒れ込む


ばふっとフェロモンが拡がる



$純喫茶ぴらにあ









下腹部がズキューン!と熱くなっていく…


フトンの中へもぐり込むと、まだぬくもりが残っていた







$純喫茶ぴらにあ








しばし
片乳彼女の顔とおっぱいを思い出しながら
彼女の汗と体臭の染みついたフトンの中で、のたうち廻る



ふと思う

「……こういう変態小説あったよな?」


田山花袋の「蒲団」

あらすじ
女のフトンにもぐってむせび泣く変態オヤジの話


初めて読んだとき
「うわーっ変態じゃん…」ってどん引きしたおれが
いつの間にか小説の主人公に…




床に落ちていた枕を

フトンの中から

そっと手を伸ばし

引き込む

変態ひとり…





$純喫茶ぴらにあ





$純喫茶ぴらにあ



堪能した

変態

宿を出て散歩に出掛ける