ヴァティカンそして旅の終わり

1995年 　クリスマス

　イタリア


[ヴァティカン市国]











サン・ピエトロ寺院のそとへ出ると

なにやらイベントをしていて

すごい人だかりができていた

突然わああっと群衆が騒ぎ出し

一瞬身構えたが、皆一様に右方向を見て指を差している




見ると

ローマ法王が窓から手を振っていた

ローマ法王にバイバイされる形で

ヴァティカンを去り


タクシーで


レオナルド・ダ・ヴィンチ空港へむかう

空港へ向かう途中


天使の階段っていうのか…

偶然にも目の前にそれが現れた


これからなにか良いことが起きそうな予感…







空港へ着くと



帰り便はロシア経由で飛ぶらしく

モスクワでいったん給油して日本へ向かうとのこと


やった！ロシアの空港を見れるなんてラッキー！






モスクワ空港はものすごい氷に覆われていて

外は吹雪だった

「写真は絶対に撮ってはだめです」

とキャビンアテンダントが皆に言ってまわる


給油に時間がかかるので

乗客は手荷物検査を受けて

モスクワ空港内の土産物屋をうろうろすることを許された






しかしまあ

手荷物検査のロシア女の怖いこと，怖いこと


おんな監獄の獄長エルザって感じの女で

ものすごく威圧的

ガムを噛みながら、かなりイラついてた

電気が足りないのか

空港全体が薄暗く、どんよりしていて


土産物屋の薄暗いショーケースの中に





マトリョーシカ…

共産圏のギャップに打ちのめされて

無事日本へ帰国







イタリアーノンに花束を1995　　　




おわり