弾丸インド旅行記2012(15)「自由席の旅」 | たびぶくろツアー☆

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とあるオッサンの手慰み



2011年

1月1日


インド

ニューデリー→アーグラー




すでに
人がいっぱいの自由席車輌に飛び乗り
通路に立ちっ放しで
ひたすら発車するのを待っていると
ドア付近にいたインド人がドアに鍵をかけて
他の乗客がこの車輌に入れないようにしていた……







外ではドアをバンバン叩いて
「あけろ~っ!」
みたいなことを言って
怒っているインド人たちが……



無賃乗車のおれが言うのも
なんだが……

「悪いやっちゃなあ…」





まあ、郷に入れば郷に従え…
そのままにしておこう…





しかし、正直助かる
これ以上人で溢れて、ぎゅうぎゅうになるのはゴメンだ
自分勝手? 
人でなし? 
好きに言えばいいさ




怒ってドアを叩く必死なインド人…

ドアに鍵をかけて
とぼけているインド人…

思わず笑ったおれ…

しかし
おれがされたら
もう一方のドアから入って
そいつのクビを締めに行ったと思う……



ゴトンと列車が動き出す





イベリコは立ちっ放しでも
「タージマハルに行ける」ことがうれしいらしく喜んでいた



一方
おれは
どうか検札が来ませんように……

もし来たら
乗り遅れた列車の
このバウチャーで、なんとか丸め込みたい


最悪、罰金を払おう…




インドの検札は結構まじめにやって来て
過去何回か不本意ながら
無賃乗車したことがあったが
成功したのは、たったの1回で
あとは、ことごとく見つかり正規料金の3倍近い罰金を支払うハメに…






列車の中はあいかわらずインドだった




キーホルダー、時計、カメラ等をカバンから取り出し

「これはいい物だ」と言いながら

商品の説明をし出す行商


駅に停まる度に入ってくるスナック屋やチャイ屋
扇風機の上に靴を置いたり
荷台の上で毛布をかぶって寝るおっさん

通路に立って、この風景を見ていると
近くのコンパートメントに座っていた1人の青年が


「君たちはどこまで行くんだ?」

と話しかけてきた


おれたちは「アーグラー」
と答えると
彼はコンパートメントに座っていた他のふたりに

「もっと詰めろ、もっと詰めろ」

と言って
3人掛けの椅子に
無理矢理おれたち2人分のスペースを作ってくれた



5人で座る



まさか座れるとは思ってもいなかったので
本当に嬉しかった



心から「とてもありがとう」

と言った


彼は「こんなのは当然だ、気にするな」
とクール



ありがとう 




座れたことに感謝しつつ
列車は定刻通り13時50分
アーグラーカント駅に到着


検札も来なかったし、座れたし
兎に角良かった



$純喫茶ぴらにあ






おれたちを運んでくれた列車
$純喫茶ぴらにあ


$純喫茶ぴらにあ




荷の上で寝てるおっさんに
「来たよ」
と話しかける

$純喫茶ぴらにあ





アーグラーは雨が降っていたらしく
そこいら中、水溜まりができていた