2011年
12月31日
インド
バラナシ
朝5時半頃
遠くから
何やらお経を唱えるような声が聞こえて
目が覚める
体調は回復して
熱も下がり、ゲリも止まった
ガンガーのほとりをふたりで散歩
……容赦ない神様
カモに無視されながらガンガーを歩く
牛糞、野菜の腐ったような臭い…
香辛料のニオイ…
牛乳の腐ったような臭い…
木と草のにおい…
全部がいっしょくたになって
おれが15年前
初めて、ここバラナシへ来た時の
記憶を走馬燈のように甦らせた…
……宿の天井を走り回るネズミにキレて
ホウキで天井を叩きまくったこと
…キョロキョロしていて
モロに牛糞をくるぶしまで踏んづけたり…
孕んだ野良牛と狭い路地ですれ違うとき
いきなりツノで攻撃され、とっさにツノをつかんで頭を叩いたこと
……それを見ていたインド人に
「神様の頭を叩くな!」
と怒られたこと
…今見ている風景を当時の風景に重ねて
懐かしくて
ひとり うるうるした…
写真を撮ったら
金をせびるインチキサドゥー(聖者)は
今もなお健在だった
早朝は営業なし
チャイをすすって、ホッと一息
バラナシはインドの中で
個人的に1番好きな場所…
良い雰囲気の所だと思う
ヒィンドゥー教の聖地とされているのも
なんとなくわかる気する
なら、沐浴しよか…
うりゃっ!
どぼーん!
「このドブ、いや聖なるガンガーで沐浴すれば
今までのおれの犯した悪事をきれいさっぱり
水に流してくれるらしい…川だけに…」
「世の中そんなに甘くない」
とイベリコ
ちなみに
イベリコは
手だけ沐浴……