だいぶ過ぎてしまいましたが、
11月16日(日曜日)、
NHK「BS日本のうた」に
「福田こうへい」さんが出演されました。
岩手の人、「福田こうへい」さん。
となるとまず聞きたいのが三橋美智也さん。
ご期待通り「♪おさらば東京」(三橋美智也)を、
艶やかな美声で聞かせます。
美しく艶やかな張りのある高音を、
私の耳に心地よく響かせながら、
冒頭から鮮やかなコブシ回しが冴え渡ります。
「福田こうへい」さんの歌の特長は、
天に突き抜けるような、
美しく張りのある高音もさることながら、
その鮮やかな神が宿ったかの様な、
見事なコブシ回しにあると思います。
カバー曲を聴いていると、
そのコブシ回しの見事さが良く分かります。
どのカバー曲も、
オリジナルで、
この様に見事なコブシ回しが有ったとは思えません。
こうへいさんが歌うと、
実に鮮やかな、
歌の神が宿ったかの様なコブシ回しが冴え渡ります。
死ぬほどつらい
恋に破れたこの心
泣き泣き行くんだただひとり
思い出消えるところまで
あばよ東京おさらばだ
やりきれないよ
胸にやきつくあの瞳
この世に生まれてただ一度
真実ほれた夜も夢
あばよ東京おさらばだ
どうともなれさ
汽笛ひと声闇の中
当てさえ知らない旅の空
傷みを風にさらしつつ
あばよ東京おさらばだ
本当に見事で鮮やかなコブシ回しでした。
余りの素晴らしさに鳥肌が立ちっぱなしでした。
「♪南部蝉しぐれ」や「♪峠越え」では、
比較のしようが無いのですが、
カバー曲になると、
「福田こうへい」さんの神の如き歌唱力が、
見事に際立ちます。
「福田こうへい」さんは、
本当に「歌の神の化身」です。
続いて歌われた、
あの地元釜石がうたわれた「♪月夜船」(波平暁男)などは、
時代を懐かしむ人にはたまらないプレゼント。
おおい そこゆくのぼり船
今夜は月夜だ どこゆきだ え
船底いっぱい 荷をつんで
釜石行きだよ 追風だよ
追風だよ
おおい 入り船くだり船
今夜は月夜だ お泊りか え
積荷をしっかり 上げたらば
笛吹く間もなく ひき返し
ひき返し
帆づなともづな 心づな
月がよいとて ゆるめなよ え
船は木造り 木の柱
腕はくろがね 気は勇む
気は勇む
この様なしっとりとした曲でも、
「福田こうへい」さんはその神が宿る歌唱力によって、
美しく艶やかな響きの良い歌声を、
見事に聞かせてくれます。
釜石港に行き来する船たちや、
そこにたずさわる漁師さんたちの情景が、
見事に目に浮かんできます。
本当に素晴らしい「♪おさらば東京」と「♪月夜船」を聴き、
改めて「福田こうへい」さんの素晴らしさを知りました。
ではでは。