ピアノの神の化身「辻井伸行」さんの、
新しいアルバム「ラ・カンパネラ~ヴィルトゥオーゾ・リスト!」が、
先月9月24日に発売されました。
私も、6月に先行予約注文していましたが、
9月23日にようやく届きました。
今度のアルバムは、オール・リストです。
そう聞いただけで、
「辻井伸行」さんの澄み切った音色が、
リストの超絶技巧を、
冴え渡るタッチで弾く様が心を過ぎります。
さっそく聴いてみました。
「♪ラ・カンパネラ」
「♪エステ荘の噴水」
「♪イゾルデの愛の死」
「♪ペトラルカのソネット 第104番」
「♪グノーの歌劇<ファウスト>からのワルツ」
「♪愛の夢 第3番」
「♪ハンガリー狂詩曲 第6番」
「♪ため息」
「♪リゴレット・パラフレーズ」
どの曲も素晴らしく、
圧巻の58分間の演奏でした。
「辻井伸行」さんの奏でるピアノは、
全ての音がハーフトーンで奏でられる澄み切った音色と、
その類まれな集中力と、
豊な歌心と、
多彩な感情表現で、
私の心の深奥にストレートに語りかけて来ます。
「辻井伸行」さんは、
リストが作品に込めた様々な感情を、
情感豊かに表現しています。
リストの音楽は、
超絶技巧が故に、
華麗で派手だと思われがちです。
しかしその内面は、
複雑で人間性に富んでいます。
「辻井伸行」さんは、
リストの心の深奥に寄り添い、
リストの心の真実と魂の叫びを、
その澄み切った音色で見事なまでに表現しています。
素晴らしかったです。
ブラボーです。
このアルバム「「ラ・カンパネラ~ヴィルトゥオーゾ・リスト!」を、
時間を掛けてじっくり聴き込み、
また、一曲一曲に対する思いを綴りたいと思います。
ではでは。