歌の神の化身「福田こうへい」さんの民謡は、
Youtubeで聴いたのが始まりでした。
「♪南部牛追い唄」
「♪津軽三下がり」
「♪外山節」
しかし、Youtubeでは、
気に入って聴いていると、
ある日どこを探しても見当たらなくなっていたりします。
こんな素晴らしい歌はいつでも聴きたいと思いました。
で、「福田こうへい」さんの民謡のアルバム「こころの唄」を買い求めました。
今まで、民謡と言うと、
高音の甲高い声で歌うのが民謡独特の発声で、
それこそが民謡の味なのかと思っていました。
そしてそのような民謡は、
私にはなかなか近寄りがたいものの様に思えていました。
ところが、初めて「福田こうへい」さんの民謡を聴いた時、
それまで私が抱いていた民謡の印象とは全く違うものでした。
歌の神の化身「福田こうへい」さんの民謡は、
どんなに高い声も決して甲高くならないのです。
「福田こうへい」さんが本来持っている、
甘く柔らかく切ない哀愁を帯びた声が、
民謡で鍛え上げた発声に乗って、
決して甲高くなることなく遠くへ遙かへ響き渡るのです。
いままで聴いたことのある民謡とは全く違うものでした。
本当に鳥肌が立ちました。
あまりに素晴らしいものを聴いた感動です。
何と素晴らしい音感。
何と素晴らしいリズム感。
何と素晴らしい声。
何と素晴らしい発声。
何と素晴らしい表現力。
私は、クラシックもジャズも随分いろいろな歌手を聴いてきましたが、
日本にも、こんな素晴らしい歌手がいたのかと思いました。
私には、20世紀最高のテノール歌手と言われた、
「デートリッヒ・フィッシャー・ディスカウ」をも超える素晴らしさに思えました。
「福田こうへい」さんは、「歌の神の化身」だと思いました。
さて、このアルバム「こころの唄」には、
①「♪炭焼き甚句」(岩手県)
②「♪南部牛追い唄」(岩手県)
③「♪外山節」(岩手県)
④「♪南部馬方節」(岩手県)
⑤「♪雫石よしゃれ節」(岩手県)
⑥「♪南部木挽唄」(岩手県)
⑦「♪渋民荷方節」(岩手県)
⑧「♪南部酒屋流し唄」(岩手県)
⑨「♪南部よしゃれ節」(岩手県)
⑩「♪秋田草刈唄」(秋田県)
⑪「♪秋田おはら節」(秋田県)
⑫{♪津軽じょんから節」(青森県)
⑬「♪鰺ヶ沢甚句」(青森県)
⑭「♪津軽よされ節」(青森県)
⑮「♪田名部おしまこ」(青森県)
⑯「♪最上川舟歌」(山形県)
⑰「♪宮城長持唄」(宮城県)
⑱「♪道南口説」(北海道)
⑲「♪波声音頭」(北海道)
⑳「♪箱根馬子唄」(神奈川県)
以上、20曲が入っています。
北海道、青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、神奈川県、
以上の県の唄が収録されています。
東日本だけを見ても、まだ、
新潟県、福島県、長野県、群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、
の唄が収録されていません。
民謡には、方言の壁とか、
土地柄の壁とか、いろいろな壁が有るのかも知れませんが、
歌の神の化身「福田こうへい」さんには、
民謡のアルバムを出し続けて欲しいものです。
そして、全国津々浦々の民謡を唄って欲しいと思います。
ではでは。