「辻井伸行」さんの澄んだ音色は遙か遠く彼方へ! | 音痴なゆうゆうの「ソロギター弾き歌い」日記

音痴なゆうゆうの「ソロギター弾き歌い」日記

時の流れの道しるべにしている「ソロギター弾き歌い」のこと。
応援している「水森かおり」さん、「福田こうへい」さん、「辻井伸行」さんのこと、
「アナ・ヴィドヴィッチ」さんのこと。
娘(猫のラグドール)のこと。
等等。
時の流れのままに綴ります。

「辻井伸行 ラヴェルを弾く!」と題されたコンサートで、

聴衆の一人が、
「おそらく、今の辻井さんにラヴェルがピッタリ合っているのでしょう。
このホールは響き良くないことで有名ですが、それをものともしない演奏に
会場は大喝采!
私も彼の耳に届くように、手が痛くなるくらい拍手しました。」

と言っています。


ピアノの神の化身「辻井伸行」さんの澄み切った音は、

どんなホールであっても、

最弱音であってもホールの隅々まで届きます。


実は、ホールの壁を超えて遙か彼方まで届いているのです。


雑音が多く含まれた音は遠くへ届きません。


上記の聴衆の方は、

雑音を含まない、

本当に澄み切った音を聞いたことがないのでしょう。


世界のほとんどのピアニストは鍵盤の底までしっかりと鍵盤を叩きます。


ピアニストの中には、

スローな弱音や最弱音の時は、

鍵盤を底まで叩かずに、

ハーフトーンと呼ばれる澄んだ音を出す人がいます。


しかし、「辻井伸行」さんは全ての音を鍵盤の底を叩かずに出します。


コンサートやDVDやネット動画などで、

「辻井伸行」さんの手さばきを見たことがある人は、

「辻井伸行」さんが指を伸ばしたまま、

鍵盤を叩くのではなく、

押しているのに気が付かれると思います。


そうです、「辻井伸行」さんは、

鍵盤を叩くのではなく押しているのです。


鍵盤の頂点から鍵盤の底の手前までの距離を使って、

最弱音は鍵盤を遅く弱く押して、ハンマーを遅く弱く振り、

最強音は鍵盤を強く早く押して、ハンマーを早く強く振っているのです。


決して鍵盤の底を叩くことは無いのです。


最弱音から最強音まで、

「辻井伸行」さんの音は、

ハンマーがピアノ線を叩くことによって出る、

純粋にピアノ線だけから出る音なのです。


どんなにゆっくりとした部分も、

どんなに超絶技巧を駆使する部分も、

どんなに弱い音も、

どんなに強い音も、

「辻井伸行」さんの音は、全ての音がピアノ線だけから出た、

純粋に澄み切った音なのです。


このような弾き方をするピアニストは、

世界中に「辻井伸行」さんの唯一人です。


世界中のピアニストの音には、

鍵盤の底から出る、

ピアノ線から出る音と同じ位の強さの雑音が含まれているのです。


ただ、過去にお一人だけ、

「辻井伸行」さんと同じ様な弾き方をする、

「ウラディミール・ホロヴィッツ」という有名なピアニストがいました。


「辻井伸行」さんは、その「ウラディミール・ホロヴィッツ」の奏法を、

更に進化させたのでした。


そして、このような奏法でピアノを弾く「辻井伸行」さんを、

「ヴァン・クライバーン」さんは「奇跡のピアニスト」と讃えたのです。


以上は、全て素人である私の個人的考えです。



ではでは。