私年の年のは1945年に生まれて、高校生の時、キューバ事件があってフルフショフとケネディのキューバ事件があった。ソビエトは宇宙飛行に成功しガガーリンが初めて地球を外から見た人になった。60年代のソビエトは華々しく、70年代にはアメリカを越えると豪語した。それから高校卒業前に、ダラスでケネディ大統領の暗殺事件があった。ケネディの演説は素晴らしいく美しいものだった。大学時代、日韓条約が結ばれた。1965年の事で、この条約に対して国益の観点から良い悪いの判断をしていない。日記に書いてあった。そのころ文化大革命が起こり1967年には紅衛兵の写真記事がノートに張ってある。

1960年代はソビエトの時代であった。フルフショフの後にブレジネフが18年間ソビエトを支配した。

なぜこのようなことを書くかと言えば、私の世代ですらソビエト崩壊の経緯が研究し尽くされていないと言うことがわかったのです。

小室直樹氏が光文社のカッパ文庫に

「ソビエト帝国の崩壊」1980

「ソビエト帝国の最後」1984

「ソビエト帝国の分割」1990

「ソビエト帝国の復活」1991.4

「ロシアの悲劇」1991.9

と5冊の本を出しています。改めてソビエトの崩壊は、社会経済論的に、「マルク思想」と「共産主義」への学問的アプローチでなければならないと思う。21世紀の時点から、「共産主義」理論の解明と歴史的評価を下すことが求められていると言うことだと思います。

ソビエト崩壊を究明することが、中国共産党の行く末を読むことになると言えます。

小室氏の本を読んで、この人に「マルクス批判」という本があって、今取り寄せていますが、マルクスの限界を指摘しています。

ブレジネフの後を継いだゴルバチョフが、「ペレストロイカ」を唱えて、共産主義を否定したのです。だが彼は特権階級の官僚層を排除できなかったことで、保守派のクーデターで失脚し、変革を進めようと言ったエリチェンが次の旗をふり、ゴルバチョフに見い出されたプーチンがその後を継いだのだ。

この一連の歴史的変化の中に、中共と共通する「腐敗」や「非効率」「官僚」などの問題があり、共産主義への移行段階の社会主義が、資本主義に戻ろうとする動き、それはレーニンにもあり、スターリンがそれを止めたのだ。スターリンと毛沢東、ゴルバチョフと鄧小平、ブレジネフと江沢民が重なるかもしれない。

小室氏は1982年に「資本主義中国の挑戦」

1989年に「中国共産党帝国の崩壊」

1996年に『小室直樹の中国原論』(徳間書房)を出している。

小室の「ロシアの悲劇」のカバーに「資本主義への移行は絶望的だ」とあってその10の項目が並べられている。その最後に『悲劇の根源は、資本主義の遺産を継承できなかったことだ』とあって、これは中国にも当てはまることなのです。

中国の歴史において唐から五代十国を経て宋に至る半世紀と、清朝から共産党支配に至る内乱の半世紀は、中国史における社会層の断絶をもたらした。前者は「貴族階級」であり、後者は「ブルジョアジー階級」です。

貴族階級を無くしたことで、封建制度が成立しなくなった。ブルジョアジー階級を除去したことで、資本主義の担い手を無くした。

偉大変化の半世紀の空間の後の宋王朝の支配や共産党の支配がそれらの階級を除去したと言うことになる。それらに代わったのが家産的官僚です。

小室はペレストロイカが失敗したのは特権階級の官僚たちを排除できなかったことだと指摘するが、つまり、中国ではその特権階級が争奪戦を繰り返す。本質的にロシアの場合も、中国の場合も、症状は違うけれど『資本主義の遺産を継承できなかった』ことによって、近代資本主義への移行は「絶望的」だと言える。

 

そのような理屈的な背景を前提にして、普通のロシア人が日本に来てYoutuberになって、マジな話をしているのを見つけたので紹介します。中々の美人です。

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💜日本で生活しているマリアです(8年在住)。 💚私の日常生活,旅,異文化の話,恋愛話、色々な物事について外国人の視点などの動画をアップしています。

Joined Jan 11, 2020

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ソビエト崩壊が歴史の出来事として、過去になっていない。現代史の中で進行中なのだと言える。もっと言えば、ソビエト70年を歴史化するには、まだ当事者たちが生きていると言うこともあるかも知れないが、ロシアにおいて研究がされていないのかもしれない。新ロシアが誕生してまだ30年、ロシア人が客観的に歴史にするには、まだ生々しいのかな。

 

中国が近代資本主義に移行するのは、ほぼ不可能です。ロシアと同じ病根を持っているからだし、中国はロシアよりも深刻的な要因を持ち続けている。小室も共産党革命も「易姓革命」に過ぎないと断じている。それ故に、習近平は今後の中国の崩壊を止めることはできず、過去の伝統的手法でもって、混乱を治めることになるだろうが、習近平一代で解決はしないだろうと思う。