中国、廉価労働力の優勢失う 次の「世界工場」はインドか

2010/06/15 06:49

【大紀元日本6月15日】賃上げや勤務環境の改善を求めて、最近中国で頻繁にストライキが起きている中、コスト増に危惧する外資系企業は、インドの労働力市場に注目し始めているもよう

インド紙「ヒンドスタン・タイムズ」の関連報道は、ある外交官の発言を引用して、「中国各地に投資している外国企業がインドの投資状況を打診する頻度は、以前よりだいぶ増えた」と報じた。

今後数十年は、インドが中国にかわって「世界の工場」になる可能性が十分にあると、専門家は指摘する。

それによると、労働力資源において、インドは中国より優勢である。国連の試算によれば、2010年から2020年までの労働力増加数は、インドは1.2億人、中国は1900万人。2020年から2030年までは、インドは1億人増、一方、中国は6200万人減となる。

これらのデータからみると、これからの20年間、インドは労働力不足の心配がない。その一方、中国は現時点で、労働力が足りなくなりつつあり、今後この問題は深刻になっていくであろう。

今年5月に、マイクロソフト社のスティーブ・バルマーCEOはベトナムで、中国での知的財産権の保護に進展がないため、同社の純利益が少ないと表明、「インドは完璧ではないが、知的財産権の保護は非常によくできている。中国よりずっとよい。我々にとって、中国の魅力はインドやインドネシアに及ばない」と語った。

「中国はまもなく崩壊する」の著者、米国在住の華人弁護士・章家敦氏は「ヒンドスタン・タイムズ」紙の取材に対し、「もし、1年前にマイクロソフト社がこのような論点を示したら、摩訶不思議に思われたであろう」などと述べた。

外部からの外資系企業撤退論を払拭するためか、中国商務部は11日に、今年1月から5月までの外国からの直接投資は389.2億ドルに達し、前年比14.3%増との情報を公表した。

一方、インドが「世界の工場」になるためには、まず、インフラ状況と社会の治安問題を改善すべきだと、アナリストは指摘する。

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私がインドに行って思うことは、インドに日本の支援で土木建築関係の技術者を育てる大学を作ってほしいと言うことだ。日本のODAで工業大学といっても土木関係のインフラ建設関係の技術者養大学だ。

今、体制建設がセイロンで高速道路を建設しているが、道路の建設技術は向上しているとはいえ、まだまだ低レベルだ建設機械も足らないし、技術者がいない。しべからくインド流だ。

日本は建設技術、コマツやその他の建設車両や機械の製造メイカーを、インドに設立して、そこから輸出する道を作るべきだ。

もし、日本の人口が減って、国力も落ちたとしても、現状の生活レベルや様式を維持して行くためには、日本をサポートしてくれる国が必要になるだろう。

日本が今ある資金と技術を投じて、インドの経済成長や人々の生活様式を変えて行く手助けをたくさんしておく事で、未来安心して支えてもらえる国を作るべきだ。

中国よりは信頼できる。

中国はサチーナの記事にあるように労働人口が減って行く。また人件費もその効率や質から見たら割高だ。見合う生産性は生み出していない。中国に依存することは危険だ。

それに、ルールを守らない、知的財産の保護のできない国だ。インドも偽者は多いが、中国よりはましと言える。

それも教育しだいだ。営利欲も強いけれど、中国人よりまじめだ。日本人と感性は近いものがある。

 

世界の工場にインドが将来なるだろう。ただ最後に指摘されているようにインフラが未整理なのだ。私が行く北部の山間部などの道路は、地方の発展を妨げている。農業も観光もっと発展できる。伸び広は大きいのだ。

インドに水力発電所や火力発電所が自力で建設できるようにするためにも、工業大学は必要なのだ。インドの工業系はIT系に偏っている。

インドの大学ではマックス・ウェーバーを講義している教授がいる。youtubeで見て驚いた。

社会科学も開けている。中国には学問の自由はきわめて少ない。ウェーバー研究をした中国人学者もいるが、ピントがずれている。

 

日本は国策として、インドに肩入れすべきだ。

中国のインフラ整備に投じたと同じ金額のODAをインドに行うべきだと思っている。下水道処理や地方都市の整備など、インドは未来の日本の宝島になる可能性がある。

農林水産業関係も、技術者の養成を手がけるべきだ。国家プロジェクトとして発想すべきなのだ。

 

先日デリーの郊外の町に住み、日本のタイヤメーカーの企業で通訳として働いているインド人の家を訪ねたけど、我が家よりも豪勢な4階建ての家だ。中流クラスの暮らしは変化している。

日本はもっている技術のすべてをインドに移植してもいいほどだ。

確かに、悪いのもいる。インドのボランティア活動の責任者にしていたのが、金を使い込んしまうとか、女性を襲うとか、悪いこともあるが、階層の問題でもある。

しかし、圧倒的に貧しい階層の人が多いけれど、彼らを少しでも豊かにするためにも、日本はインドをサポートすべきだ。彼らは感謝することを知っている。感謝しない人達に媚を売ることはない。