11月10日成田空港を経ってデリー空港に到着したのですが、その前に報告しておくことは、上海からのインド便を利用する客の激変でした。
東方国際航空の便はほぼ満席に近い利用客でしたが、中国人がいません。ほんのわずかです。以前は70%が中国人でした。今やインド人だらけで、機内はインドワールドです。
離陸が50分も遅れたのは、ベジタリアンのインド人が勝手に席替えしていたので、その確認で遅れたのです。インド人もインド人ですが、対応の仕方も中国ですね。
そんなわけで、中国人の乗客は姿を消し、インド人に変わりました。その結果、機内は静かです。
上海便では、日本人客もそれほど多くはなく、以前の日本人が中国へ出向いたのが嘘のようになっています。また中国人はルールを守ることが苦手らしく、離陸時でも携帯をいじくっていました。最近は大声でしゃべりまくるのは、少なくなっています。

さて、デリー空港では、私はアライバルビザを利用することになったのですが、今後の日本とインドの関係を深めるためにはよいシステムの復活だと言えるでしょう。所定の書類を書いて提出すれば、その場でビザがもらえて入国ができます。
ネットでアライバルビザと検索すると、JTBの丁寧な説明があります。私は、写真を用意したのですが、不要でした。また指紋も取られませんでした。

インドのモディ首相の支持率はとても高く、日本に出かけていることも知られています。多くのインド人が日本との交流の深まるのを歓迎しています。
今回、私がインドへ入国すると同時に、500ルピーと1000ルピー札が使用停止に成り、11日迄に100ルピーに交換しないといけないということになりました。空港での両替は、紙幣がないために、両替がクローズしています。
結局、12日にも両替、また換金の騒ぎは続いており、14日の月曜日に新札が出回るようで、混乱しています。

そうではあるのですが、だからと言って大騒ぎになっているわけではありません。行儀よく列を作って並んでいます。面白いことに彼らが、日本人のように並べと言っているんです。以前は割り込まれないようにくっついて並んでいたものです。
両替屋も多いのですが、両替屋にお金が運ばれてくるわけで、日本のようにお金の運搬にガードマンが付いているわけではありません。それでも、盗難事件が起きたなどとは報道されていませんし、町では粛々と、換金が行われていて、私も5000円だけ両替出来ました。
確かに、いい加減ですが、いい加減ですがそこに秩序があって、みんなもそれを受け入れています。
ダラムサラは観光地ですから、幾分地方のインド社会とは異なるでしょう。来週、月曜にデラドゥンに移動して、セラクイという小さな町に移ります。

前回出会ったインド人の農家を訪ねてみたいのですが、今回は時間がないかも知れない。
あと10年はインドに行くこともできるでしょうが、80を過ぎてしまうので、体力的な問題もあります。法王が80を過ぎても世界を回られていることを考えれば、自分もまだまだ頑張るか、と思います。
何よりも30年後の世界を見たいです。
日本が戦争から100年経ってどのような国になっていて、世界からどのように思われている国になっているのか。中国の行方も確認したい。
インドと日本が更に交流を深めて、未来に貢献していることを見たいです。

精神世界を持つインドとインドの人々と、心からの交流を求めたいですし、お互いにリスペクトしあえる関係を構築できることを願っています。