日本時間の今朝10時からフィラデルフィアで始まった米大統領選TV討論で、ハリス氏が優勢となり、この結果を受けて市場ではドル安、株安が進みました。ドル円は一時140円台となり、ダウ先物が売られ、日本株も後場で600円以上の下げを見せました。
TV討論では、事前のトランプ優勢予想に反し、TV視聴者のアンケートではハリス氏の勝利と見た人が63%、トランプ氏の勝利とした人が37%となりました。
好感度についても、事前にはハリスの39%、トランプの41%が、討論後にはハリスの45%、トランプ39%と逆転しました。
強いリーダーシップと経済への影響ではトランプ氏を挙げる声がやや多かったのですが、全体の高感度、討論内容はハリス氏に軍配が上がりました。特に、直後に示された「ファクト・チェック」ではハリス氏に1点誤りがあったのに対し、トランプ発言には33点もの事実誤認がありました。特に、移民は子供を誘拐したりペットの犬を食べたりするといい、そんな移民を受け入れるわけにはいかない、との発言が象徴的で、トランプ氏が本当にこれを信じているとすれば、不安をあおります。
それにしてもこの程度のニュースで大きく売られる日本株の弱さが気になります。