経済あらかると

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 昨日のニューヨークに続いて今日の東京市場でもリスク回避の動きがでました。昨日のイランによるイスラエルへのミサイル攻撃が不安のもとになりました。ニューヨークでは株を売って安全資産の米国債やスイスフラン、円を買う動きが見られ、長期金利の低下、株安となりました。東京もこの流れを受けました。

 

 もっとも、イランはミサイル180発を撃ち込んだところで、報復は完了した、としており、イランからこれ以上の攻撃に出る状況にはありません。このため、原油市場は平静を維持しました。

 

 ただし、イスラエルがイランの「報復」に対してさらに報復の意向を見せており、その動きが大きくなると、特に首都テヘランの幹部を狙う動きとなれば、戦争はさらに拡大するリスクがあります。今後の中東不安を高めるか否かは、イスラエルのネタニヤフ首相の肩にかかっています。米国のバイデン大統領か、英仏がネタニヤフの首に鈴をつけられるかどうかがカギとなりそうです。